子どもたちの叫び の商品レビュー

内野真,オザキミオ【文】,モバイル・コミュニケーション・ファンド【編】

2024/06/20

児童虐待とアスペルガーに焦点を当てた短編小説を二篇収録している。
当事者たちの目から見た世界がどれだけ重たくて悲しいものなのか、読んでいて真剣に考え込んでしまった。
本書では救いが見られるが実際には救われず、悲劇に突き進んだケースも多くあるのだろう。

2023/12/24

小説仕立てにすることで読みやすくなってて、その趣旨は解からなくもない。けど、なぜ児童虐待とアスペルガー症候群に的を絞ったのだろう。かえって中途半端に思えてならない。

2012/07/08

事例が小説仕立てになってて、導入としては読みやすいと思う。
この界隈の初心者向けの本。
具体的な支援に行きつくまでが大変なんだけど、そこらへんは流されてる。

2010/10/28

虐待とは、発達障害とは何なのか、入口が見れたかな。入口といっても、なかなかのヘビーさだった。

ー 子育ては、一人で出来るものではなかったんだ。

一番印象に残った行。こうして、子供を見つめる違った目を、環境を手に入れることが出来れば、最悪の事態を避けることが出来るかもしれない。

受け入れる重要さと難しさがわかった。

2010/10/25

児童虐待のお話と、アスペルガーの子どものお話。

このお話を通じて、アスペルガーの聴覚過敏の感覚がやっとイメージできました。読みながら辛さが伝わってきて、何だか肌がひりひりしてきました。
私は他人様の聴覚の迷惑になっていないかと心配になりました。(よく物にぶつかって、がたごと音をたててしまうので・汗)

こんな風に、発達障害の主観的理解につながる本があれば、もっと読んでみたいと思いました。

2009/10/04

ある虐待を受けてる子供とその両親の生い立ち。
そして保健師さんが介入したところまでのお話です。
その後、どうなったのか非常に気になるんですけど・・・(-o-;

クラスで問題児として認識されているマオ。
そしてクラスになじめず不登校になり悩む母。
だが、ある相談員の
「アスペルガー症候群の可能性がある」との言葉に・・。

これもこの子はどうなったんだろう？と
気になる終わり方でした。
でも、最近は一見、フツーに見えるけど
時々奇行がめだつような発達障害がいろいろあるって
認識されてきて、うちの娘もそうなんじゃ？と
思ったことも何度かあります。
実際にそういう子がクラスにいたという話を聞いて
そこまでじゃないから違うのかなと思いなおしたけど
昔だったら「悪い子」でくくられてしまう事が
実は病気のせいでそうしてしまうっていう。
これって地味に怖い事だなぁと。
誰もが自分と同じ感じ方をしてるわけじゃないという
認識は大事だと思いました。

2009/10/04

軽く手に取った一冊でしかないのですが、、勢いでまじまじと読みました。結果ｵｰﾗｲとなる展開が、でもそれは現実の全てではないと考えると本当に怖い。でも、事実それが存在してしまう現実。「見えない」はｲｺｰﾙ「ない」ではないのだとしても、考えるなぁ。今の自分っていうものを考えざるを得ない。当たり前も当たり前じゃないとか、そういう次元でしかないですが…

2009/10/04

この本は児童虐待とアスペルガー症候群について取り上げています。最初の２話はその具体例について小説風に書かれていますが､その内容って事実に基づく内容なのかが少し疑問に感じました。幼児虐待については、その母親の壮絶な体験が原因とされていましたが、果たしてそれだけが原因なのかなと。ちょっと論点を読み違えてしまうと重要な事を見逃してしまいそうに感じました。