こんな本があった!江戸珍奇本の世界 の商品レビュー
名古屋の岩瀬文庫に所蔵されている、古書の紹介を目的とした一冊。 現本の図説も多く、解説もわかりやすく面白い。 なにより、著者の方が本当に楽しそうに目録作りをされていたようで、読んでいて心地よい気分になる。
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幕府や殿様に献上する分にはあえてみすぼらしく絵を描いた『安芸備後産物絵図』、シロツメクサの伝来と名前の由来に想いを馳せる『竹園草木図譜』に、小さくなって庭園をめぐるSFチックな『礫渓猿馬記』。 それ相応の知識がなければそもそも面白いものだということにも気付けないのではないか、とい...
幕府や殿様に献上する分にはあえてみすぼらしく絵を描いた『安芸備後産物絵図』、シロツメクサの伝来と名前の由来に想いを馳せる『竹園草木図譜』に、小さくなって庭園をめぐるSFチックな『礫渓猿馬記』。 それ相応の知識がなければそもそも面白いものだということにも気付けないのではないか、という気はするけれど、草書体の古書に挑んでみたい気持ちにさせられた。
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江戸時代、識字率が世界的に多かった日本では、途方も無い数の本が存在しました。版元で刷られた本ばかりでなく、写本として、楽しんだり、記録の為に自費出版のように出来た本も数多く。そのジャンルは、あらゆる分野に広がって、それはそれは、興味深い本がありました。江戸時代の数多い本の中で明治...
江戸時代、識字率が世界的に多かった日本では、途方も無い数の本が存在しました。版元で刷られた本ばかりでなく、写本として、楽しんだり、記録の為に自費出版のように出来た本も数多く。そのジャンルは、あらゆる分野に広がって、それはそれは、興味深い本がありました。江戸時代の数多い本の中で明治以降活字化されたものは全体の何百分の一に過ぎないと言います。その興味深い内容に触れようとするなら、古典書籍に直接よらねばならないのです。江戸時代庶民の多くは草書しか書けない人がほとんどでした。楷書体の漢字は読む事が出来てもかける人は漢字の教育をちゃんと受けた階級の人々だけでした。そんな江戸時代の庶民が嗜好した本、庶民が作った本の中には、文化と市井の人々の息吹が生き生きと息づいています、そんな本の紹介の一冊。
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とにかく面白い。私達のご先祖がいかに書くことが好きだったか、良く解る。絶対に読むべき本。読めば、必ず古文書を読みたくてたまらなくなる!!
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