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お坊さんが困る仏教の話 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2020/12/12

お寺・お経・葬式・墓参り・死後に付けられる戒名...。多くの日本人にとって半ば常識のように浸透しているこれら仏教の各アイテムに一体何の意味があるのか、いやその前に、人は死んだら次に行く世界があるのか...?。 仏教研究家として今の日本の仏教のあり方に疑問を持つ著者が、身近な「戒名...

お寺・お経・葬式・墓参り・死後に付けられる戒名...。多くの日本人にとって半ば常識のように浸透しているこれら仏教の各アイテムに一体何の意味があるのか、いやその前に、人は死んだら次に行く世界があるのか...?。 仏教研究家として今の日本の仏教のあり方に疑問を持つ著者が、身近な「戒名」や「あの世」という言葉を手掛かりにして、仏教の基本を分かりやすく解説していく。法要などでステレオタイプな講話を行うのみで、仏教の教えを広げる努力もせずにお茶を濁すやり方を批判するなど、お寺やお坊さんにとって都合の悪い話にも遠慮なく触れながら、ユーモアを交えた語りで仏教の歴史と「急所」を明らかにする一冊。

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2018/10/11

なかなか難しい。仏教を理解するのはまだまだ先だなぁ。「成仏」=「死ぬこと」ではないということがわかった。あと、キリスト教とかイスラム教の本も読んでみたくなった。

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2016/11/10

一口に仏教と言っても諸宗あるわけで、本書は正に仏教の解体新書入門編といったところ。 本書では、あの世はあるのか、戒名って何であるの、葬式っていつから始まったのか、お経の意味はなどなど、いつの間にやら習慣だからとしか知らない人々にも非常に分かりやすく解説されている。 元来、仏教...

一口に仏教と言っても諸宗あるわけで、本書は正に仏教の解体新書入門編といったところ。 本書では、あの世はあるのか、戒名って何であるの、葬式っていつから始まったのか、お経の意味はなどなど、いつの間にやら習慣だからとしか知らない人々にも非常に分かりやすく解説されている。 元来、仏教は釈迦が始めたものである。 釈迦仏教から大乗小乗仏教なるものがある。 カトリックからプロテスタント、ピューリタンみたいなものね。 で、釈迦仏教にはあの世って考えはなく、現世での解脱が目的だったが、釈迦の死後、弟子達がいい具合に解釈して、教義なりを作っていったわけだ。 で、今現在読まれているお経も、本来お釈迦さんが言葉にしたものを弟子達が都合よく解釈し、さらにそれを中国の僧が、割と冗談めいた内容も含め加筆されたものが、日本へ渡来する、と。 現在の仏教葬式なんてのも、そこまで歴史は古くなく、江戸期の徳川幕府の切支丹弾圧の為、寺請制度を作り、強制的に、婚姻その他諸々で必要になる、今でいう戸籍謄本みたいなものを、全国民、寺で管理させたわけだ。 マイナンバーみたいなもんだな。 と、まぁ、非常に興味深く読ませて頂きました。 これを読むと、友人知人や何方かのご自宅に伺った際に仏壇でもあると、この人、この宗派のんだ、なんてのが、分かりますね。 しっかし、戒、そして戒名ってのは本来の意義は最早ないな。 仏教から葬式を引いたら何も残りゃしない。という一文が、正に現代の日本仏教界を如実に表しているね。

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2016/05/06

日本の仏教って釈迦仏教はおろか中国発祥の大乗仏教としても同じくくりに入れちゃいけないぐらい独特で変ですよ、とひたすら皮肉る本。 お布施の額で戒名の良さが変わるとか、もう滑稽すぎて目も当てられないし、今のようにツッコミどころが多いままだと日本のお坊さんに未来は無いと警告する。 ...

日本の仏教って釈迦仏教はおろか中国発祥の大乗仏教としても同じくくりに入れちゃいけないぐらい独特で変ですよ、とひたすら皮肉る本。 お布施の額で戒名の良さが変わるとか、もう滑稽すぎて目も当てられないし、今のようにツッコミどころが多いままだと日本のお坊さんに未来は無いと警告する。 仏教伝来以降、なぜこれほどまでに日本の仏教が独自の進化をしてきたのかざっくりと理解できた。全体的にざっくりとし過ぎていてちょっと危なかっしい気もした。

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2015/07/20

釈迦の教えを学んだ人ならば誰もが、今の日本の仏教のあり方との整合性について素朴な疑問を持つ訳であるが、そこのところを、仏教史もおさえながら、簡潔かつ丁寧に説明してくれている。その際、「戒名」「葬儀」「成仏」といった事柄に焦点をあてて語ることで、常に今の仏教への問いに立ち返ることが...

釈迦の教えを学んだ人ならば誰もが、今の日本の仏教のあり方との整合性について素朴な疑問を持つ訳であるが、そこのところを、仏教史もおさえながら、簡潔かつ丁寧に説明してくれている。その際、「戒名」「葬儀」「成仏」といった事柄に焦点をあてて語ることで、常に今の仏教への問いに立ち返ることができるような説明になっている。こうした本は、ありそうでなかなかなかったように思う。また、最終節「私の提案」で、これからの日本の仏教のあり方として、「人々によかったと言われる葬式仏教に徹すべくハラを括ること」をお坊さんに求めているが、これがそれまでの説明を背景として語られることで、説得力をもって響いてくる。それだけに残念なのがタイトル。この方が多くの人の手にとってもらえるとの判断なのだろうが、かえって下世話な内容と誤解され、こうした本を本当に必要とする人との出会いを妨げていはしないかと感じた。

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2013/06/17

きっとそんなことだろうと想像しておりましたが、かように詳説いただきますと得心できます。 目からウロコのご高説でございました。

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2013/03/22

戒名に焦点を当てて、歴史を振り返っている。仏教の大まかな流れに触れることができ、仏教の理解の一助になると感じた。

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2012/02/12

評価:★☆☆☆☆(1/5) タイトルの「お坊さんが困る」というのは、戒名について詳しく云々するということのようだ。果たして本当に困るのかかどうかはハテネだ。 舞台裏を曝露・・・というほど曝露できていない気がする。 本書のほとんどは、原始仏教と現代の仏教のあり方を、時代考証や仏教...

評価:★☆☆☆☆(1/5) タイトルの「お坊さんが困る」というのは、戒名について詳しく云々するということのようだ。果たして本当に困るのかかどうかはハテネだ。 舞台裏を曝露・・・というほど曝露できていない気がする。 本書のほとんどは、原始仏教と現代の仏教のあり方を、時代考証や仏教史を利用して、比較している。つまり、本来の仏教はこうなんだよ、という内容。 本書のいるところで時代があっちへ流れこっちへ流れで読みにくかった。 また、【はじめに】では『現代の日本仏教は「霊はある」という立場をとっていますが、仏教を始められた教祖のお釈迦さまは、そんなものがあるはずはないと真っ向から否定されているのです。』とあるが、あまりにざっくり書かれすぎているような気がする。他には『「空」とは、簡単にいえば、数字におけるゼロを意味します。』というのも。 全般的にはざっくりとしすぎている印象があったけども、所々のエピソードでは勉強になるところがいくつもあった。 入門書として、良いのか悪いのかよくわからない本だった。 著者の肩書きは「仏教研究家」とあるが、所々疑問に思うところがあったので、他の本と併せて読んだ方が良さそうだと感じた。 ---------------- 【目次】 第1章 人は死んでどうなるの  ・そもそも「戒」とは  ・従来の死生観が通用しなくなってきた  ・現世以外の世界はあるのか 第2章 仏教がやって来た  ・祖霊まします我が山河  ・宗教心の源にあるもの  ・鑑真はなぜ来日したのか 第3章 大乗仏教は釈迦仏教にあらず  ・「悟り」から「慈悲」へ  ・仏教と葬儀は無関係だった  ・お経を書いたのは誰? 第4章 あの世という世界  ・浄土教と西方浄土  ・往生と成仏はどう違うのか  ・お経に霊力はあるのか? 第5章 葬式仏教に徹すべし  ・江戸幕府の寺請制度  ・戒名はこうして作る  ・位牌とお墓について  ・私の提案 あとがき ----------------

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2011/11/25

五木寛之さんと立松和平さんとの対談集『親鸞と道元』を読んで「拈華微笑」が中国の偽経だと初めて知りました。(http://booklog.jp/users/tukubai/archives/4396613806) 今、私が知っている仏教の教えの何が中国で足されたものなのか知りたくて...

五木寛之さんと立松和平さんとの対談集『親鸞と道元』を読んで「拈華微笑」が中国の偽経だと初めて知りました。(http://booklog.jp/users/tukubai/archives/4396613806) 今、私が知っている仏教の教えの何が中国で足されたものなのか知りたくて、“大乗仏教は釈迦仏教にあらず”と銘打ったこの本を手にとりました。望んだものはあまり収穫できませんでしたが、「戒名料」が如何におかしなことであるかがよく理解できました。「戒」の基本的な「不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒」のすべてを守っていない僧侶が果たして死者に対して「戒名」を授ける資格があるのか、そこまで考えさせられます。 釈迦の教えに中国の僧は何を足したのか それはまた別の本で学ぶとします。

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2011/11/14

葬式や仏教のしきたりで何となく行っていること、お坊さんには聞きづらいことが飄々と書いてあり、読んでいて心地いい。しかし、簡単にだけでなく、各宗派での捉え方や、仏教の基本原理も触れているので初心者でなくても、読み応えはある。

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