幕末バトル・ロワイヤル の商品レビュー
尊王攘夷、倒幕開国の嵐が吹荒れるなかの徳川幕府の政界権力争奪戦と、黒船来航までの大混乱の様相を紐解いた幕末裏話。▷水野忠邦:幕末前夜の天保年間の老中。待ったなしの構造改革だった「天保改革」に着手。やり方が急激すぎ、民衆の怨嗟を浴びて失脚。失敗した政治家は、後世からの採点が辛い.....
尊王攘夷、倒幕開国の嵐が吹荒れるなかの徳川幕府の政界権力争奪戦と、黒船来航までの大混乱の様相を紐解いた幕末裏話。▷水野忠邦:幕末前夜の天保年間の老中。待ったなしの構造改革だった「天保改革」に着手。やり方が急激すぎ、民衆の怨嗟を浴びて失脚。失敗した政治家は、後世からの採点が辛い...天保15年(1844) 水野忠邦が再動を命じられ、老中首座に復帰したと聞いた人々はのけぞった。▷後門の熊:鎖国日本を前から無理にこじ開けたのはペリ-の黒船、後ろから毛深い腕を伸ばして、お尻を撫でまわしたのがロシアだった・・・。
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徳川慶喜をどう評価するかが幕末研究のポイントだと思うのだが、本書は「ダメ将軍」扱い。阿部正弘も徳川斉昭が怖くてオランダ国王の親書を見せられなかったとか、想像ではあるが「あるよなあ」と思う。
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組織内で生き残るためにやりそうなことは今も昔も変わらないのか。 僕自身は特に策は講じてないのだが、やるやつはやってるんだろうな、と思う。 付け届けとかもたぶんやってるんだろうな。 それはそうとして。 筆者はどうやって昔の人がなにを裏でやってきたか、とかを知りえるのか、と思ったが...
組織内で生き残るためにやりそうなことは今も昔も変わらないのか。 僕自身は特に策は講じてないのだが、やるやつはやってるんだろうな、と思う。 付け届けとかもたぶんやってるんだろうな。 それはそうとして。 筆者はどうやって昔の人がなにを裏でやってきたか、とかを知りえるのか、と思ったが、あとがきに古文書の原典に当たっていることが紹介されていた。すごいお仕事だと思った。
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水野忠邦が20年かけて老中を目指す権力闘争。黒船来航の時、クルーズツアーや沿岸からの見学でごった返すなどの庶民の野次馬ぶり。歴史を一本の筋道で語るのではなく、世相やゴシップ(舞台裏)を重ねていくことで、重層的な歴史のうねりを語ります。斉昭が美女唐橋を妊娠させてしまう行動力は若さゆ...
水野忠邦が20年かけて老中を目指す権力闘争。黒船来航の時、クルーズツアーや沿岸からの見学でごった返すなどの庶民の野次馬ぶり。歴史を一本の筋道で語るのではなく、世相やゴシップ(舞台裏)を重ねていくことで、重層的な歴史のうねりを語ります。斉昭が美女唐橋を妊娠させてしまう行動力は若さゆえの豪胆さでしょうか、面白い幕末史が始まります。
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幕末ものの創作物は英雄談的なものが多く、志士目線で物語が展開するから忘れがちだけれど、幕末史は欲望と保身が入り交じる激しい権力争奪戦だと思ってみるの が一番わかりやすいと納得できる。シリーズ1作目は天保の改革から黒船来航まで。ゴシップネタも多い。水戸斉昭公の強制隠居の理由は本当な...
幕末ものの創作物は英雄談的なものが多く、志士目線で物語が展開するから忘れがちだけれど、幕末史は欲望と保身が入り交じる激しい権力争奪戦だと思ってみるの が一番わかりやすいと納得できる。シリーズ1作目は天保の改革から黒船来航まで。ゴシップネタも多い。水戸斉昭公の強制隠居の理由は本当なのかこれ。
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筆者は著名な江戸文学者。ここでは、残されたさまざまな記録や日記を駆使して、天保の改革からペリー来航あたりまでの、幕末の政治史を再現して見せる。水野忠邦による天保の改革は、素人目にも明らかな経済政策の失敗に終り、ペリーとの外交も、目も当てられない散々なありさま。唯一の慰めはロシアの...
筆者は著名な江戸文学者。ここでは、残されたさまざまな記録や日記を駆使して、天保の改革からペリー来航あたりまでの、幕末の政治史を再現して見せる。水野忠邦による天保の改革は、素人目にも明らかな経済政策の失敗に終り、ペリーとの外交も、目も当てられない散々なありさま。唯一の慰めはロシアのプチャーチンとの外交交渉で、ウルップに国境を策定したことか。
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週刊新潮に連載しているときはあまり面白いと思わなかったけど、まとめて読むと大変面白い。新潮で読み飛ばしていたのがもったいな。 (ていうか、週刊連載に合わないのでは?) 天保の改革から幕末の筆を起こす。 水野忠邦を評価している。 「しかし天保改革は、どうしてもやらなければならない江...
週刊新潮に連載しているときはあまり面白いと思わなかったけど、まとめて読むと大変面白い。新潮で読み飛ばしていたのがもったいな。 (ていうか、週刊連載に合わないのでは?) 天保の改革から幕末の筆を起こす。 水野忠邦を評価している。 「しかし天保改革は、どうしてもやらなければならない江戸時代最後の改革のこころみであり、武士経済の起死回生を賭けた大手術であった。(中略)忠邦は決して凡庸な政治家ではなかった。むしろ破綻を恐れず、あえてそのリスクを冒して大仕事に踏み切った勇気ある人物と言える。」(P15) と言って期待させるが、天保と幕末のつながりは希薄で、また説明も政争に終始するようになっている。 まあそれはそれで面白いんだが、なんかちょっと残念。やっぱり週刊連載じゃないほうがいいのではないかな。
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幕末前夜の社会状況を老中水野忠邦の史料から身元不明者の文書まで駆使した概説書。著者的には幕末は天保の改革から始まったという認識らしい。
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[ 内容 ] 徳川幕府の生き残りを懸けたイチかバチかの天保改革が、幕末の幕を切って落とした―。 改革失敗、経済混乱、飢饉に火事に異国船、未曾有の事件が頻発する中、虚々実々の駆け引きに翻弄される幕府首脳の姿は、青雲の大志と権力欲が渾然一体となった政治の現実を教えてくれる。 尊王攘夷...
[ 内容 ] 徳川幕府の生き残りを懸けたイチかバチかの天保改革が、幕末の幕を切って落とした―。 改革失敗、経済混乱、飢饉に火事に異国船、未曾有の事件が頻発する中、虚々実々の駆け引きに翻弄される幕府首脳の姿は、青雲の大志と権力欲が渾然一体となった政治の現実を教えてくれる。 尊王攘夷・倒幕開国のうねりが押し寄せる直前、黒船来航までを、さまざまな名珍場面でたどる、既成史観ではわからない幕末政界権力争奪史。 [ 目次 ] 第1部 天保政怪録(老中願望 セクハラ大名 三方領知替え 怪盗日本左衛門 ほか)第2部 嘉永外患録(大江戸金融事情 火元争い ワンポイントリリーフ イケメン宰相 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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天保の改革を中心に幕末を読む本。ある程度、この期間の知識があったほうが読みやすいと思う。 小説ではなく、あくまでもエピソード集。今まで知っていた歴史に少し肉付けをすることができる本。
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