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百怪図譜 の商品レビュー

4.2

12件のお客様レビュー

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2024/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

百怪図譜 京極夏彦画文集 京極夏彦の妖怪版画集です。 水木しげるの影響がありありと見える、竹蔵の好みの絵と短いけれど気の利いた解説文の構成です。 京極氏の視点を変えた物事の見方があちこちに顔を出します。 ”ゑびす”:「前、中略。。。福を呼び込む。真実はさかさまで、福のある処に流れ着くだけなのだけど、後略」 ”泥田坊”:「前、中略。。。返せ返せと叫ぶのだけれど、なくしたものなどは何もない。もしもなくしているとするならば、それは人の分別なのである。」 ひっくり返して見て、また元に戻して見て。京極氏の小説の秘訣もここにあるのかもしれません。 今回は35点。残り65点に乞う期待。 竹蔵

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2024/03/11

京極夏彦の妖怪観を版画と文に纏めたもの。 妖怪図鑑のようなものではなく、京極堂シリーズのような、現象や雰囲気といったものを妖怪の形して拒絶したような文章で、ページを捲る度にワクワクとすると。

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2021/05/28

ほう、京極夏彦は妖怪の絵まで描くのか。正確に言えばリトグラフである。摺師は石橋泰敏。妖怪は人間の心の中に存在するものだろう。その禍々しさと滑稽さをよく表現していると思う。同じく妖怪を張りぼてで表現した荒井良の迫真の恐ろしさには及ばないかもしれない。ただ、親しみは持てる感じはする。

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2018/01/15

これはいい。 妖怪小説の大家、京極夏彦さんの妖怪版画集。モチーフは以前ご自身が題にしてきた妖怪たちで、「こういったものをイメージしていたのか」と大変面白かった。 一言紹介のようなものも付記されていて、そちらも京極節全開。

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2015/11/05

小学生の頃は 水木しげる著の「妖怪図鑑」を読んで、 その恐ろしさにぶるぶる震え上がっていたものだ。 そして、今。 京極さんの大人解説で美的なイラストの妖怪達を眺めていると、 私は彼らが「いる」事にではなく 「いない」事に恐れおののいている事に気付いた。 闇の中、目を凝らしても...

小学生の頃は 水木しげる著の「妖怪図鑑」を読んで、 その恐ろしさにぶるぶる震え上がっていたものだ。 そして、今。 京極さんの大人解説で美的なイラストの妖怪達を眺めていると、 私は彼らが「いる」事にではなく 「いない」事に恐れおののいている事に気付いた。 闇の中、目を凝らしても 何の気配も無い。 何者もいない。 零の空間は怖い。 妖怪達はそこから生まれるのかな。

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2014/05/09

京極夏彦の妖怪絵のリトグラフ集。その絵もさることながら、各妖怪の紹介文がまた秀逸。”在る”とも”無い”とも言えない”人でないモノ”を紹介するその文は、その”モノ”に対する優しさと、どことなく哀しさも感じさせる。

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2014/03/02

なぜか、5才と2才の娘が最近やけに見たがる。 怖いもの見たさは、幼子にもあるのだろうか。 しかし本当の怖さは、見えない処にあるもの。娘たちの「怖くないもん」は、案外本当かもしれない。 子どもは頼りなくも、案外逞しい。

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2013/01/31

妖怪の数はそんなに乗ってない。しかし、綺麗。本棚において置いて思い出した時にこっそり開いてニヤニヤしたい。

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2012/02/20

まさかの2800円〜「わいら」から「姑獲鳥(うぶめ)」までの37怪が説明文と図(リトグラフ)で説く〜直木賞作家なんだよね。初めて読んだ。けど,展覧会用に描いた妖怪図をリトグラフにして,出版してみようかと勧められて2800円で出しちゃう勇気が凄いね。デザイン研究所に勤めていて,アー...

まさかの2800円〜「わいら」から「姑獲鳥(うぶめ)」までの37怪が説明文と図(リトグラフ)で説く〜直木賞作家なんだよね。初めて読んだ。けど,展覧会用に描いた妖怪図をリトグラフにして,出版してみようかと勧められて2800円で出しちゃう勇気が凄いね。デザイン研究所に勤めていて,アートディレクターになり,凄いペースで本を書いているよね。でも,これは失敗だと思う。立ち読み出来ちゃうもの

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2009/10/04

見開き1ページごとに、妖怪のリトグラフ1種類と、それに対応する文章で構成されています。こっちを眺めてから、また小説のほうの作品を読み返すと、また違った印象を受けることは間違いないでしょう。

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