ラ・ロンド の商品レビュー

服部まゆみ【著】

2019/02/24

ひ、昼ドラだった･･･芸術の世界に身を置く人々をめぐる恋愛小説･･･。
思ったよりも即物的だったり、駆け引きも何もなく愛欲に溺れていたり･･･いやでもそれこそが芸術家なのか･･･？？？？
凡人のわたくしには分かりかねる･･･。

2016/06/01

そういうことか…
勘のいい人はオチに気付いてしまうかもしれないけれど、私は最後らへんまで気づかなかったなあ。

克己がただのノーテンキな人じゃなくて良かった。

2013/09/22

一言で言うなれば、「昼ドラ」。

とはいえ、登場人物に一般的なおばさん（？）はいないから、昼ドラにしても流行らないかな？？

出てくるのは男子大学生、中年に差し掛かりつつある舞台女優、ダンサーを目指す少女、版画家のふーけもん（あれ？ふーけもんて長崎弁・・・標準語では何て言うんだろう）、その兄である堅物先生と家族達（つまりは、てんでばらばらな人たち）。

・・・あまり現実的ではないな。

でも、ただの昼ドラのような人間関係のドラマで終わらないのは、服部さんですね。
『夜の歩み』で「こうきたかーーー」と思わせます。薄々予感はあるのだけれど。

2013/07/16

読んだことがあるのに忘れていてまた図書館で借りてしまった。読み始めたらすぐ思い出したが。
浮世離れした自意識過剰な人たちのウザ話…　これが遺作になるとは。
考えてみれば、著者のミステリも、浮世離れした自意識過剰な人たちのお話だったが、ミステリという人工的枠組みでそれが魅力に思えたのだった。

2013/01/30

　服部まゆみさんが2007年8月16日に お亡くなりになっていた事を知りショックでした。　独特の雰囲気を持った作品にもう会うことができません・・・本当に残念です・・・・

2012/06/04

孝の妙子の恋愛小説。
「父のお気に入り」。中学の同級生からのハガキで新劇を見に行った孝@大学院生。そこで30代妙子に出会い、恋をする。
父の会社のビルｋの下の美容室で中学の同級生に再会。見た目もすることも大嫌いなのに、うなじやシャンプー時の快感が忘れられない。
これが一番衝撃的だったな。
「」忘れた。恋も知らずに結婚し、毎日イライラしている中年男性が恋に気付く話。
「夜の歩み」妙子と孝視線で書かれる。２作めともつながる。
こんなステキな恋愛小説書ける作家って、もういないのかもしれない

2009/10/07

３つの章からなる恋愛小説。
ラストの３章目が、視点が統一されていないのが、なんというか、こう物足りない。
もっとがっつり書かれて欲しいのに、さっぱり終わらせられてしまった感がある。
よく言えば、想像の余地を残す、になるんだろう。

４章構成で「彼」の視点が見てみたかった。
あー。いいよね。彼は。

2009/10/04

恋愛小説と書いてあり、明るい気持ちになりたい場合は、お薦めできないなぁ。
すごいリアルで、描写も上手だけど、気持ちがずっしりした。
３つの短編で、陰日向的な作りで、細い糸でつながっている感じ。
そのつながりは、しつこくなく、おっと衝撃を受けます。

でも私はハッピーエンドが好き。

2011/08/17

父と子、兄と弟、そして父と娘。想いがくるくると巡っていき、なんだかどこにも出口などなさそうです。相思相愛って本当に奇跡だな、本当にあったらだけど。と、なんだかシニカルになってしまうのでした。

2011/10/11

１話の主人公に感情移入できず、２話の主人公の頭痛がうつるかと思い、３話でふうん、こうつながるのね・・・。