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ハンナ・アーレント の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2022/11/24

哲学書であると同時に彼女の伝記であり人生論でもある。多角的な読み方が出来るが、難解な本でもある。心して読め。

Posted byブクログ

2021/01/09

2020 Jan.9 ハンナ・アーレント入門。彼女の生涯と生きた時代背景また、主要著書についてイラストを交えながら解説。FOR BEGINNERSシリーズはそれぞれ著者が異なるためか、当たり外れがある印象なのだが、これは当たり。アーレントは時代背景が直接著作に影響する。歴史の解説...

2020 Jan.9 ハンナ・アーレント入門。彼女の生涯と生きた時代背景また、主要著書についてイラストを交えながら解説。FOR BEGINNERSシリーズはそれぞれ著者が異なるためか、当たり外れがある印象なのだが、これは当たり。アーレントは時代背景が直接著作に影響する。歴史の解説によりすぎることなく、入門としてちょうどいい情報量でイラストも理解を助けてくれる。また、3部構成のこの本は3部から読んで1部にもどるのがよいといった提案まである。哲学の本を読むにあたって「どこから読めばいいのか?」という課題は常にあるので、このような情報が非常に有益。SNSが万人に行き渡り、愛国主義的な発言を目にする機会が増えてきた中で、ただの過去の出来事ではない、リアリティを持ってアーレントを読むことができるのではないかと思った。 ※以下個人的気づき 「エルサレムのアイヒマン」でアーレントが行ったのは、アイヒマンの判断についてカントの理論を用いて解釈するということだった。哲学を学ぶにあたって、困難だと感じているのは近代哲学で重要なデカルト、カント、ヘーゲルが難解であることだ。しかし、このように起きた出来事に対して適用するという例を見て、カントを学習するにあたっての取っ掛かりを見つけられた気がした。

Posted byブクログ

2017/08/10

ユダヤ人として戦前から戦後に至る混乱期を身をもって体験し、その経験から政治や哲学について深い考察をしているハンナ・アーレントの人物から考え方から、一通りのことが割と平易に学べる一冊。 活躍のピークはもう何十年も前だけれど、今も色あせないその主張(むしろ、現代になりより色鮮やかにな...

ユダヤ人として戦前から戦後に至る混乱期を身をもって体験し、その経験から政治や哲学について深い考察をしているハンナ・アーレントの人物から考え方から、一通りのことが割と平易に学べる一冊。 活躍のピークはもう何十年も前だけれど、今も色あせないその主張(むしろ、現代になりより色鮮やかになっているかも)は、読んでいて非常に読み応えがあり、考えさせられる。 ハンナ・アーレントの言うことは、まるで現代の混乱をも予期しているような気がする。今こそ、もう一度盛んに取り上げられてしかるべき人かもしれない。 入門書としてGOODだと思う。

Posted byブクログ

2013/04/14

著者は、「ハンナ・アーレント入門」を書いた人であり、著者によると研究書を書いたので、もっと簡単にするためにfor begginer シリーズとして本書を書いたらしい。 レイアウトは、多少欧米向けのイラストで図解するような形でわかりやすい。その生涯、特にハイデガーとヤスパース、当...

著者は、「ハンナ・アーレント入門」を書いた人であり、著者によると研究書を書いたので、もっと簡単にするためにfor begginer シリーズとして本書を書いたらしい。 レイアウトは、多少欧米向けのイラストで図解するような形でわかりやすい。その生涯、特にハイデガーとヤスパース、当時の時代状況、著名な、全体主義の起源、人間の条件等の説明もしており、1冊で全体像をつかめるので、啓蒙書として読んだうえで次に読めばよいのではないだろうか。 昨今、評価が高くなっているアーレントだけに、もう少し掘り下げて読んでみたいと思った。

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2012/11/20

ドイツ系ユダヤ人政治思想家のハンナ・アーレントの生涯と思想を紹介した本です。 ナチスによる迫害の時代を生き抜いて、全体主義への批判、その後、多様性を擁護して、「能動的に政治に関わり、公共的空間を創造していく中に、人の自由は存在する」と主張しています。 公共意思決定に関心を持つ私に...

ドイツ系ユダヤ人政治思想家のハンナ・アーレントの生涯と思想を紹介した本です。 ナチスによる迫害の時代を生き抜いて、全体主義への批判、その後、多様性を擁護して、「能動的に政治に関わり、公共的空間を創造していく中に、人の自由は存在する」と主張しています。 公共意思決定に関心を持つ私には、非常に興味深い内容でした。行政とマスな市民との間の行政サービス(公共空間の創造)のあり方について考えさせられます。誰もが口にする「住民参画」とは明らかにどこか違う感じがしています。これからも勉強ですね。 ただ、本書は原文からの訳も含まれている関係か、ぎこちない表現が多かったです。句読点つけ方で読解が難解になっていたりします。 次もアーレント関連の書籍を読むことにしています。

Posted byブクログ

2011/05/19

確認先:川崎市立多摩図書館 アーレントの入門書としては手ごろでイラストも豊富。とっつきにくいとされやすいアーレントのお茶目な一面も除けるのでこれはオトクかも。

Posted byブクログ