月1万円で名門小学校に絶対合格させる本 の商品レビュー

福澤晃典【著】

2013/01/19

この本は面白いです。参考になることが多く書いてあります。

まずプロローグから２章までが面白い。
ガンガンと読者をふるいに掛けます。

公立の良さをきちんと説明し、どうして私立なの？　そこをお父さん／お母さん／あるいは協力者たち家族みんなでしっかり話し合ってみようよ。
私立にも良い面、悪い面いろいろあるよ。
面接などスケジュールもいっぱい、やることもいっぱい、大変だよ。

等々、まあいろんな角度から比較／解説されています。

ここまで読んでやっぱり公立が一番！と考える人もいるでしょうし、いやーそうだよね、大変だよね！と頷いてますますやる気にメラメラ燃える人と、二手に分かれそうです。

それでも受験すると決めたら、３章以降を読み進め、ディープな裏側、お受験塾の戦略など裏話的な話が続きます。さすが、元お受験講師といったところ。

５章以降は、お受験塾に通わなくてもコストを掛けずに自宅でできることがいろいろと解説されています。

私自身も大手お受験塾は何か違和感を感じる方ですので、共感するところが多いです。

最後の方に練習問題があり、そのシーソーの問題の解説が良かったです。
例は、蟻と猫がシーソーに乗っていて、蟻の方が下がっているんですね。
ここで、大人なら蟻の方が重いと答えられますが、子どもはつい猫と答えがちです。
その解説が、「この蟻は鉄でできた人形で、猫は綿でできたぬいぐるみかもしれない」というもの。視点を変える、見方を変える、って大事なことだと思います。