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子宮の記憶 の商品レビュー

3.6

17件のお客様レビュー

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2011/10/19

 実の親達とうまくいかない17歳・島本真人は、ちょっとしたことで今までつもりつもったものが爆発、父親の歯科医院で暴れた後、家を飛び出した。そして向かった先は、幼児の頃、自分を誘拐した女のところ。ずっと気になっていた、自分を誘拐した女。もしそのまま、その女が自分の母親になっていたら...

 実の親達とうまくいかない17歳・島本真人は、ちょっとしたことで今までつもりつもったものが爆発、父親の歯科医院で暴れた後、家を飛び出した。そして向かった先は、幼児の頃、自分を誘拐した女のところ。ずっと気になっていた、自分を誘拐した女。もしそのまま、その女が自分の母親になっていたらどうなっていただろうか?今の本当の母親と何が違うんだろうか?誘拐犯の女の居所をつきとめ、素性を隠してアルバイトとして雇ってもらい、住み込みで一緒に暮してみて真人が感じたこととは?  感想を書くのがものすごく難しい。真人の行動や思考も、理解できるようで理解できないようで。それでも、この誘拐犯の女とのやりとりには心温まるものを感じたり、真人が実親の元にいる時とはどんどん変わっていく様をただ単純に嬉しく思えたり。17歳という年齢にしては、酒やらタバコやらセックスやら、こんなに達観しているもの!?という感じがして疑問が残るが、不思議と嫌な気持ちにはならずに最後のページまで読みきった。親と子って難しいなぁ。 あと、248ページにこんな一文が。主人公がクラブで。   僕は、KinKi Kidsの『情熱』にしようか、   山崎まさよしの「Plastic Soul」にしようか迷った。 でも結局、歌うのはわらべ歌の『めだかの兄妹』なんだけど。

Posted byブクログ

2009/10/07

かって新生児のころに誘拐された過去を持つ男子高校生。実母の愛を受けずに育ち、自分を誘拐した女に会いにいこうとする。 アダルトチルドレンについて描いた小説を読みたくて、ミクシーで紹介されていたこの本を手にとってみました。 うまくできてはいるんですが、小説の限界を感じました。今...

かって新生児のころに誘拐された過去を持つ男子高校生。実母の愛を受けずに育ち、自分を誘拐した女に会いにいこうとする。 アダルトチルドレンについて描いた小説を読みたくて、ミクシーで紹介されていたこの本を手にとってみました。 うまくできてはいるんですが、小説の限界を感じました。今ひとつリアリティがないんです。 あれだけお母さんに虐待されているにもかかわらず、自信もありバイトもそつなくこなし賢いはきはきとした主人公。普通、虐待されたらこんなになんないんじゃないかと疑問。誘拐した女との関係もすごくうまくいくし・・。つくりものっぽさを感じずにはいられません。高校生にしてはしっかりしすぎだし・・。 ただ健全な女性に惹かれず、美佳のような複雑な女性に恋していくさまはリアル。 「良き家庭、良き人間関係・・何事においても理想が先行しているから生身の人間のやることは全てうそくさく見えるのかもしれない。しかし現実というものを掴み取る術を教えられないまま育てば、ユートピアが頭の中で増殖してしまうのは仕方のないことではないか」という言葉は印象的でした。でもこれが高校生の洞察ってありえないし・・。

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2009/10/04

分厚かったけどすぐ読めたー。これも映画が先。そしてこれも映画のほうがよかっ・・・w映画で好きだったシーンがどんなふうに書かれてるか楽しみで読んだのに、全然なかった!!wカーネーションとか、チークとか、ビンタとか。あと愛子さんがあんまり魅力的に書かれてなかったのと、美佳に惚れる意味...

分厚かったけどすぐ読めたー。これも映画が先。そしてこれも映画のほうがよかっ・・・w映画で好きだったシーンがどんなふうに書かれてるか楽しみで読んだのに、全然なかった!!wカーネーションとか、チークとか、ビンタとか。あと愛子さんがあんまり魅力的に書かれてなかったのと、美佳に惚れる意味がわかんなすぎる。その心理はむずいです藤田さん!映画の美佳との関係のほうがわかるー。

Posted byブクログ

2009/10/04

初っ端から熱く始まる描写に驚いたけど 昨日読み始めた時のアタシの気持ちと とても似ていて スンナリと 面白く 最後まで愉しく読めた。 なんの伏線もなしに 「俺さ、赤ん坊のときにさらわれたことがあるんだ」のセリフには ココで終りか。と些かガッカリきたけども  長い物語の...

初っ端から熱く始まる描写に驚いたけど 昨日読み始めた時のアタシの気持ちと とても似ていて スンナリと 面白く 最後まで愉しく読めた。 なんの伏線もなしに 「俺さ、赤ん坊のときにさらわれたことがあるんだ」のセリフには ココで終りか。と些かガッカリきたけども  長い物語の中では たった1つの失点という事でノープロブレム。 あ!!美佳の部屋に携帯を落としていった理由も説明おかしいから失点2ポイント。 主人公は男の子で高校生で 全くアタシとは違うけど 親は金持ちでいい家に住んでいて 全くアタシの親とも違うけど アタシの親に対する気持ちは 非常に全くといっていい程似ていた。 誰にでも理解できる暴力行為が行われていたら、 僕はどんなに救われただろう。 未成年の歳からずっとずっと思っていた気持ち。 そこから始まって 主人公の母が亡くなった後の気持ちも 多分その時にそう思うんだろう。と いつも思ってるアタシの気持ち。 とはいえ 死に顔を観ての言動も否めなかったりする。 全てお子様ランチな気持ち。 今まで誰にも晒した事のない自分の闇の部分を 全く知らない人が 全くアタシなんてお構いナシに書いた文字が  どれもこれもドンピシャで 自分と向き合うようだった。 向き合う=反省ではなく。確信。確信=愉快。 昨日この本に出会えて良かった。 アタシ一人だけが  こんな思いを抱えて生きているんじゃないと思えて良かった。 苛立ちの中で断片的に思う事を実行する前に読めて良かった。

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2009/10/07

主人公が気に入ってしまい、それだけで楽しめた。 短いわけでもないけれど、一気に読んでしまって、満足感もあった。 海のイメージが浮かんできそうな描写もよかったです。

Posted byブクログ

2009/10/04

幼少の頃、自分を誘拐した女性に会いに行くなんて、とても設定が変わっている。 出てくる人達は、感情を表面に出さないがみな心の奥に何かを抱えて生きている。 そんな人達に好感が持てた、破天荒な美佳でさえ。

Posted byブクログ

2009/10/04

分厚いわりにはアッという間に読み終えました。何もかもがたんたんとしたまま終わってしまった・・・って感じです。この続きが気になる。

Posted byブクログ