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二人道成寺 の商品レビュー

3.7

29件のお客様レビュー

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2012/06/10

梨園シリーズ。 近藤さんの本はするすると自分の中に入り込んでくるので、するすると読了。 なんだか独特な世界で、普段なら敬遠しがちな歌舞伎も、近藤先生が描くとすごく興味のある世界に思えてくるから不思議。 自分の興味のあるものを描くのが本当にうまい人だと思う。 そういう意味では、...

梨園シリーズ。 近藤さんの本はするすると自分の中に入り込んでくるので、するすると読了。 なんだか独特な世界で、普段なら敬遠しがちな歌舞伎も、近藤先生が描くとすごく興味のある世界に思えてくるから不思議。 自分の興味のあるものを描くのが本当にうまい人だと思う。 そういう意味では、作品に「熱」がこもってるのかも。 歌舞伎台本を、読んでみようかなぁ。と思いました。 とりあえず忠臣蔵あたりから。

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2011/12/17

何故この題名なのかは、最後になってようやくわかる。 物語を通じて取り上げられているのは、「摂州合邦辻」。 菊之助丈が演じた玉手御前を、思い出しながら読めたのは、楽しい経験でした。 あの台詞はこんな心情だったのか、とか。 あと、私にとってはあとがきが良かった。作者が歌舞伎を好きな理...

何故この題名なのかは、最後になってようやくわかる。 物語を通じて取り上げられているのは、「摂州合邦辻」。 菊之助丈が演じた玉手御前を、思い出しながら読めたのは、楽しい経験でした。 あの台詞はこんな心情だったのか、とか。 あと、私にとってはあとがきが良かった。作者が歌舞伎を好きな理由を読んで、自分が歌舞伎に魅かれる理由がハッキリしたので。様式美の中で語られる物語が、華やかで粋で生々しいんですよ、歌舞伎って。

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2011/08/19

読みやすくてすらすら読めた。 やっぱり私は近藤さんの文章がとても合ってるのだと思う。 歌舞伎を見てみたいと思いました。

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2011/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20110610 表紙が綺麗。 梨園舞台のミステリ。 ミステリーというより、心情、恋愛ものという感じ。 やるせないですよねー 作中に出てくる狂言がきちんと物語とリンクに無理がなくて面白かったー 身を削って舞台に出る、舞台をなにより愛する、結局舞台ものってそうなってしまうのかなぁと思ってしまいますが。だからこそ悲劇もあるのでしょうが。 歌舞伎を好きならより楽しめるけど、知らなくても楽しめると思う。 説明もあるし。 文庫版のあとがきを読んで切なくなりました。 登場人物メモ 瀬川小菊 歌舞伎役者 女形 中二階役者 今泉文吾 探偵 山本公彦 今泉の部下 岩井芙蓉 歌舞伎役者 女形 御曹司 市ノ瀬美咲 芙蓉の妻 中村国蔵 歌舞伎役者 女形 桔梗屋の豊 玉置実 芙蓉付きの番頭 瀬川菊花 歌舞伎役者 小菊の師匠 女形 出てきた狂言 摂州合邦辻 忠臣蔵 野崎村

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2011/05/01

このシリーズを短期間で読んだので、すごく世界に浸れた。 作中で扱われる演目と、物語がリンクして共鳴する感じ、好きです。 巻末にある後書きや、インタビュー記事もおもしろく読んだ。 2作目の「ガーデン」だけ、ちょっとカラーが違う理由がわかる。 久しぶりに歌舞伎が観たくなった。

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2011/02/08

歌舞伎についてはよく分からない、知らない。 前回読んだ歌舞伎シリーズは 歌舞伎色が強くて理解できなかった けど、今回の作品は 歌舞伎がいい具合に説明されてて (説明が多すぎるわけでもないし でも、理解できないわけではない) すんなり話の流れに入り込めました 最後まで読んで「あ...

歌舞伎についてはよく分からない、知らない。 前回読んだ歌舞伎シリーズは 歌舞伎色が強くて理解できなかった けど、今回の作品は 歌舞伎がいい具合に説明されてて (説明が多すぎるわけでもないし でも、理解できないわけではない) すんなり話の流れに入り込めました 最後まで読んで「あーーーーそうかー」 って思いました、そんな展開かーと。 そして、切ないようで、なんかやりきれなくて。 話自体はなんか報われなくて悲しいんだけど でも、歌舞伎の話に重なってたりとか この人にしか書けないお話だなーって そんな風に思いましたとさ

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2010/04/28

 今泉文吾と小菊コンビの歌舞伎ミステリーシリーズ。  「眠り続ける梨園の御曹司の妻―彼女が愛したのは誰だったのか」  と、帯にありますが、その通りのミステリー。  相変わらず、歌舞伎の世界を描くのが上手い近藤史恵なのだ。今までのこのシリーズに比べたら、ほとんど事件らしい事件はお...

 今泉文吾と小菊コンビの歌舞伎ミステリーシリーズ。  「眠り続ける梨園の御曹司の妻―彼女が愛したのは誰だったのか」  と、帯にありますが、その通りのミステリー。  相変わらず、歌舞伎の世界を描くのが上手い近藤史恵なのだ。今までのこのシリーズに比べたら、ほとんど事件らしい事件はおこらない。過去の回想が入り込むことで、ミステリー色を出しているようだけど、実際にはその色を薄くしている。  だからこそ、歌舞伎の世界の深淵、が垣間見えるのである。  それは、人間の「業」の深さを同じ色合いをしているのかもしれない。  最後の作者の言葉(あとがき)が、切なさをさらに重ねてくる。

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2010/04/17

近藤史恵さんの定番シリーズのひとつと言える、梨園ものです。 安定した筆致と、描かれる物語の、感情の機微の美しさがなんとも言えず読んでて気持ちがよいです。 ミステリーというほどのミステリーではありませんが、ジャンルに分けてどうこう言うより、読んで、なにか感じたらそれでいいのかも...

近藤史恵さんの定番シリーズのひとつと言える、梨園ものです。 安定した筆致と、描かれる物語の、感情の機微の美しさがなんとも言えず読んでて気持ちがよいです。 ミステリーというほどのミステリーではありませんが、ジャンルに分けてどうこう言うより、読んで、なにか感じたらそれでいいのかもしれません。 この物語でも描かれているのですが、近藤史恵さんは女性のドロドロとした感情を、重過ぎず、でも精細に、きちんと書くことに長けているように思います。 だから、悲劇に終わっても、どこか読後感がすっきりとしているのかもしれません。

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2009/10/07

二人の人物の視点から、過去と現在から、で構成されています。 弟子の視点と、雑用をしている女性。 接点が違う人物ではありますが、話す内容は同じもの。 狂言の話ではありますが、特に知らなくても読めます。 が、双方の内情が多いので、そういうものが苦手な人は 読まない方がいいかも、です...

二人の人物の視点から、過去と現在から、で構成されています。 弟子の視点と、雑用をしている女性。 接点が違う人物ではありますが、話す内容は同じもの。 狂言の話ではありますが、特に知らなくても読めます。 が、双方の内情が多いので、そういうものが苦手な人は 読まない方がいいかも、です。 推理物、というよりも、心情物でした。

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2009/10/04

歌舞伎の世界で起こった 殺人事件と歌舞伎の演目をうまく 絡めてているお話かな 不倫という簡単な解釈では 綴れないものがありました まぁ うまくまとまっている ただちょっと魅力に欠けるような気がする。 歌舞伎には ちょっと興味がわきました

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