都市のトパーズ2007 の商品レビュー

島田荘司【著】

2013/08/21

　お寺で育てられた虎と定年まじかの初老の男が心を通わせる。ある日、大人に成長した虎が檻から逃げてしまい、東京の街中を疾走するというお話である。初老の男が語る言葉が小説をいう形態から逸脱し、一種どこかの宗教の経典のようだ。ステキである。

2013/07/28

都市論と日本人論を語る小説。
中身も確かめずに読み始めたので、途中までミステリだと思い込み、いつになったら犯罪が起こるのだろうと思って読んでいたけど、違っていました。

ミステリじゃなかったけど、これはこれで面白かったです。

2011/09/16

「都市論」
人生に倦んでいた男は、
都市空間に現れた美しい虎を、
神々しく感じた。そして。
メガロポリスとはいったい何だろうか。
どうして人々は都市へ向かうのか。
まるで命のゴールのように。
まるでコンクリートに全てを捧げるように。