異人伝 の商品レビュー
筆者・中嶋らもの荒唐無稽はデタラメよりも真摯と世間のズレから生じる享楽へと転がっていく。そこに弱者やマイノリティの立場からの咆哮が映る。それは怒りよりも諫言に近いツッコミ、権力者の喧伝というボケにツッコミを入れる構図を筆者の言葉から読み取っていく。そこにユーモアが潜んでいるからこ...
筆者・中嶋らもの荒唐無稽はデタラメよりも真摯と世間のズレから生じる享楽へと転がっていく。そこに弱者やマイノリティの立場からの咆哮が映る。それは怒りよりも諫言に近いツッコミ、権力者の喧伝というボケにツッコミを入れる構図を筆者の言葉から読み取っていく。そこにユーモアが潜んでいるからこちらは悦に入る。この読後感が中毒になっているかしらん。
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著者の作品は20代前半くらいによく読んでいて、その無頼さに憧れていたのだが、40代半ばになった現在では、規則正しい生活や健康にほうにずっと魅力を感じるようになっていることに気づかされた。 酒も煙草もやらなくなっているなんて、若かりし日の自分には想像もできないだろうなあなんてことを...
著者の作品は20代前半くらいによく読んでいて、その無頼さに憧れていたのだが、40代半ばになった現在では、規則正しい生活や健康にほうにずっと魅力を感じるようになっていることに気づかされた。 酒も煙草もやらなくなっているなんて、若かりし日の自分には想像もできないだろうなあなんてことを思ったり。 ここ数年の急激な時代感覚のアップデートもあり、愚かしくも輝かしい二度と戻らない過去の情景として少しグッときた。 巻末に略年譜付き。
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マイミクてつやんさんにお借りした本。 中島らもが誰かに話した・・・というような文体で書かれていて、新鮮だ。 が、なんというか、全体にものすごく淡々としているというか、死のイメージが漂うというか・・・、やはり、亡くなる直前に出た本だという気がします。
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無くなるちょい前に発行されたのかな。 死に方は、ある意味、「らしい」感じだったが、読み返すとなんだか惜しいな。
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中島らも。やっぱしぶっ飛んでるな。こんな生き方出来ないし憧れもしないけど、間違いなくロックスターだ。人間臭さを追求したひとつの形が中島らもな気がする。もちろん真似は出来ないけど。
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【中島らもは死んでいる】 僕は中島らも好きくない。1個いい言葉があったとしても100個つまらない、もしくは笑えない言葉ばかりだ。 下手な鉄砲数打ちゃあたる。そんな印象をうける。 たぶん彼のような生き方を僕はしないし、だから、理解できなくて苦しいのかもしれない。 ただ、彼は...
【中島らもは死んでいる】 僕は中島らも好きくない。1個いい言葉があったとしても100個つまらない、もしくは笑えない言葉ばかりだ。 下手な鉄砲数打ちゃあたる。そんな印象をうける。 たぶん彼のような生き方を僕はしないし、だから、理解できなくて苦しいのかもしれない。 ただ、彼は苦しんだから天国にいってほしい。
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らもさんは、自分はフーテンだから、思想を持たないって言ってた。かっこいいなと思った。 私もフーテンのくせにいっちょまえに思想を持ったから、良くなかったなあ。 私はらもさんみたいに生きられないけど、自分のための人生を生きよう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
没後再評価の波が来つつある中島らも。一種の天才なのだが、個人的にはあの眠気を誘う語り口調から「アル中のおっさん」というイメージが強い。でも中々どうして、彼はオトコです。てなことが再認識された語り自伝。
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読了。彼の生き方は彼だけのものであり、私には私だけのやり方がある。オンリーワンのあり方にむかって引き続きあがこう。
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著者が生前最後に語ったインタビューの中身をまとめられて、死後出版されたもののようです。 語られていることが、著者の過去エッセーでほとんど語られている中身が多い。 私は彼がもっと現世離れした飄々とした存在だと思ってたのに、大手広告会社や大手文学賞に対する、ネチネチとした嫌味の...
著者が生前最後に語ったインタビューの中身をまとめられて、死後出版されたもののようです。 語られていることが、著者の過去エッセーでほとんど語られている中身が多い。 私は彼がもっと現世離れした飄々とした存在だと思ってたのに、大手広告会社や大手文学賞に対する、ネチネチとした嫌味のようなものが結構書かれていて、死後にイメージが悪くなってしまいました。 お金をかけて読む価値はあまりない。
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