奥能登に吹く殺意の風 の商品レビュー
早苗さん主人公回。 もう少し彼女の悩みを掘り下げて欲しかった。 事件は解決したが、彼女の悩みは解決したのだろうか。
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奥能登,京都,日本海と 「殺意の風」という標題の西村京太郎作品は3つある。 「風の殺意」というのもあり,どれがどれだか記憶しきれない。 奥能登に吹く殺意の風は, 主人公が刑事の北条早苗なので印象深い。 最初は,ある女性が狙われていたように思うが, 実際には警察への犯罪の可能性も高くなる。 結局2人とも狙われていたらしく, 西村京太郎の仕掛けの上手さにまいった。 宗肖之介が解説を書いている。 カミュの「異邦人」などの文学における殺人と 日本での現実の殺人事件と 「「資本主義の経済的特性の1つというべき量化と抽象化は,本来,物に対する態度であったはずだが,それが人間に対する態度に影響を及ぼし,現代の疎外状況を生み出している」と指摘したのはエーリッヒフロムだが」と分析を紹介している。 早苗の悩みが解決したかどうかは不明。
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