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虹のつばさ の商品レビュー

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2017/08/30

1940年代、 バルト海に位置する小国メーアシャウム王国が舞台の冒険小説。そんな国あったっけ?というのは当然で、架空の国。その国の王女で何かとお騒がせなお転婆娘レティシアがナチスドイツの陰謀に巻き込まれ様々な困難に直面する。でも冒険活劇なので、ドタバタと追いかけっこをしては、ルパ...

1940年代、 バルト海に位置する小国メーアシャウム王国が舞台の冒険小説。そんな国あったっけ?というのは当然で、架空の国。その国の王女で何かとお騒がせなお転婆娘レティシアがナチスドイツの陰謀に巻き込まれ様々な困難に直面する。でも冒険活劇なので、ドタバタと追いかけっこをしては、ルパン三世並みに弾をよけ、未来少年コナン並みに高いところから落ちてもケガをしない。追手は勝手にドツボにはまって自滅する。ディズニー映画のように戦闘シーンでも血が一滴も流れない。 ヒロイン・レティシアを守るのは少年ティム。亡き父の遺志を継ぎ、世界一の航空機を造ることを夢見る天才だが、なにせ非力だ。それを補うのは長髪髭面の謎の男ミッキィ(実は戦闘機乗りで歴戦の強者)。三人で力を合わせ、亡国の危機に直面する王国を救うためにナチスに立ち向かう。 王国の命運やいかに!? とかなんとか言っても、予想通り救国に成功する。そりゃあ負けちゃったら勧善懲悪の冒険小説じゃなくなっちゃうし。結末はわかってても、意外とすんなりいかないところが面白い。 これ、飛行機乗りの話でもあるんだけど、クライマックスではレッドバロンことリヒトホーフェンを意識してか赤い複葉機で空中戦を繰り広げる。国家と国家の戦争を、なぜか飛行機乗りは騎士道精神で挑む馬上槍試合のように捉える。ゼロ戦のパイロットの話を読んでもそんなところがある、国家より愛機(愛馬)だ。この精神が物語の肝だ。 『紅の豚』と『カリオストロの城』を足して2で割った感じ。(誉めすぎか?) アニメにしたらけっこう面白いと思うけどなぁ。

Posted byブクログ