レーニン の商品レビュー
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少しレーニンのことを知らないと 読むことはつらいかもしれません。 あくまでも彼は搾取される立場のものを 見据えて、たたかい続けました。 今でこそ、黒歴史と批判されますが、 この本を読んで、彼の人柄を見る限りは そうは感じませんでしたね。 著者は、彼に見初められた人。 だけれども、この巨大な星が堕ちてからは それなりの手腕のあるトロツキーですら 以前の栄華を取り戻すことはできなかったようです。 それよりも気になったのは、 ある有名作家のくだりですね。 本の世界では超有名なお方ですが 人としては最悪の人間ですね。 何しにきたんだか。 その後のソ連はいろいろと 大変だったみたいですね。
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民衆を小馬鹿にした態度はどうにかならないものか? 革命とか吠える人達は大体こんなものだろうけど、結局長くは続かないことは歴史が証明している。 まぁ見下される立場の当方の遠吠えですが、こういう人達に共鳴する気持ちはよく分かりませんな。
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その名の通り、トロッキーがレーニンについて書いた話。傍にいた人だからこそ分かるレーニンのその時々の感情などの描写は興味深い。ただ、傍にいたからこそ盲目的な記述も多く見られる。 ソビエトはまず理論があり、そして国ができた。理論通りに動かすためには強力な指導者が必要で、強力な指導者は周囲の批判を受け付けない。「今はこうだけど、いつかは理想の世界がやってくるはず」これがソ連の前提だった。 この理論には感情が入っていないことも問題である。指導者は大衆を非理性的だとバカにして見下しており、理性を抑えてこそ、ソビエトが完成すると考えていた。ただし理性を抑えられたのでは帝政の頃と変わらない。 ロシアでは未だ強い指導者と、理性を抑えこまれて批判を許されない民衆の構図が存在する。民衆は抑圧されることに慣れてしまっていると言われているが、その「慣れ」を醸成してきた固有の歴史に、まだまだ興味は尽きない。
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レーニンの人物像がよくわかるし当時の歴史を理解する上で非常に重要な資料なんですが,読み物としてはそれほど面白くはないような気がします. 著者本人も言っているようにメモのような感じでしょうか.
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