指定管理者は今どうなっているのか の商品レビュー
指定管理者制度の光と影をまとめた一冊。指定管理者制度導入の前まで、直営と公共団体への管理委託制度によって公的施設が運営されてきたが、指定管理制度の導入により、直営か、指定管理制度のどちらかを選択するようになった。 本書でも述べられているが、公共施設を民間などに指定管理してもら...
指定管理者制度の光と影をまとめた一冊。指定管理者制度導入の前まで、直営と公共団体への管理委託制度によって公的施設が運営されてきたが、指定管理制度の導入により、直営か、指定管理制度のどちらかを選択するようになった。 本書でも述べられているが、公共施設を民間などに指定管理してもらうことが「善」ではないということだ。そして、その理由として、歳出削減ばかりに目が行ってはならない。公共施設の政策的ミッションは何なのかをしっかりと鑑みるべきだ。何のための施設なのかをしっかりと議論することで、その管理の仕方が直営なのか、民間などへ指定管理してもらうのがいいのか、見えてくるはずである。指定管理制度は目的のための手段にしか過ぎない。手段が多様化されることはいいことだが、政策的ミッションからぶれてはいけないだろう。 それを肝に銘じられる一冊だ。
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指定管理者制度の運用が始まった。ビジネスチャンスと捉える会社。存在意義を改めて認識した自治体。想いを実現するチャンスと捉えるNPO。様々な思惑を持ち始めた制度が今どうなっていいるのか、という点を学者や現場の人間からの文章で分かりやすく解説している。実際に施設運営の一部を仕事として...
指定管理者制度の運用が始まった。ビジネスチャンスと捉える会社。存在意義を改めて認識した自治体。想いを実現するチャンスと捉えるNPO。様々な思惑を持ち始めた制度が今どうなっていいるのか、という点を学者や現場の人間からの文章で分かりやすく解説している。実際に施設運営の一部を仕事としている私にとって非常に共感できることも多かった。公益的な仕事を私企業が担える時代がやってきた、ということを感じ、考えさせられる一冊。
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