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爆心 の商品レビュー

4.1

9件のお客様レビュー

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2016/11/24

想像していた物語とは大きく違っていたけれども、最後まで飽きずに読み終えた。 時は流れてもその土地に受け継がれていく記憶、のようなものは確かにあるものなんだと、納得したというか、腑に落ちたというか・・・。

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2013/08/22

桜庭一樹氏の読書日記で気になっていた著書。長崎の原爆、爆心地が背景になっているけれど、原爆そのものではなく、遺族や後世の抱えた暗翳を中心に描かれており、諸所にエロスやユーモラスも含まれ、非常に読み易い短篇集になっている。 『釘』『石』『虫』『蜜』『貝』『鳥』の六篇ともに、共通する...

桜庭一樹氏の読書日記で気になっていた著書。長崎の原爆、爆心地が背景になっているけれど、原爆そのものではなく、遺族や後世の抱えた暗翳を中心に描かれており、諸所にエロスやユーモラスも含まれ、非常に読み易い短篇集になっている。 『釘』『石』『虫』『蜜』『貝』『鳥』の六篇ともに、共通するのは、「長崎の原爆」「信仰心の深いキリシタン」「精神的な病」。涙が流れるような内容ではないけれど、どれも記憶に残る印象的なストーリーで、それぞれのバランスが絶妙。最終話の『鳥』は、家族とはなんなんだろうと居た堪れない気持ちになり、とても感慨深かった。 何故、キリスト教信徒の多い長崎に原爆が落とされたのだろうか。神様なんているのだろうか。祈りは神様の元に届かなかったのだろうか。原爆によって戦争は収束したけれど、爆心地で生き延びた人々やその遺族は、一見平和が訪れたように見えても、永遠に真の安らぎというものは得られないのかもしれない。

Posted byブクログ

2013/06/03

読み助2013年6月3日(月)を参照のこと。http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2013/06/post-1ae7.html

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2012/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編。 信仰深いクリスチャン 長崎に落ちた原爆 どの話にもこの二つがかかわりを持っていて、それぞれの人たちの思い。 知的障害者が罪を犯した議員である幼馴染に会いに行く、(石)は、最後がちょっとこれかい!って感じでふいた。 幼い娘を亡くし意気消沈する若い父と、同じ頃に妹を亡くした毎朝ゴミ捨て場の掃除をする老父の、(貝)は、最後が神秘的(?)でいろんな意味にとれてすごい印象的。 戦争で特に原爆っていうのは当時悲惨だったんだろうなーと。 宗教と戦争って著者の話に多い気がする。 短編ってのがいいね)^o^(

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2011/08/25

http://surikomi.blogspot.com/2011/08/blog-post_13.html 絵を描きました。

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2009/10/07

先日読んだ桜庭一樹さんの本の中に、 「腰抜かしてしまうくらい。。。」と書いてあったので、 そんなに面白いなら。。。と読んでみました。 長崎の爆心地周辺に住む人々を描いた短編集です。 どの物語も、胸に何かゴロゴロしたものが残る。。。 哀しみに満ちていると言うか。。。 痛みを感じ...

先日読んだ桜庭一樹さんの本の中に、 「腰抜かしてしまうくらい。。。」と書いてあったので、 そんなに面白いなら。。。と読んでみました。 長崎の爆心地周辺に住む人々を描いた短編集です。 どの物語も、胸に何かゴロゴロしたものが残る。。。 哀しみに満ちていると言うか。。。 痛みを感じると言うか。。。 そうゆう意味でも、この本はうなりたくなるほど、すごい本であると思った。

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2009/10/07

第43回(2007年)谷崎潤一郎賞受賞作品。 第18回(2007年)伊藤整文学賞受賞作品。 2008年8月19日(火)読了。 2008−75。

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2009/10/04

てれんぱれんより飛び火して読書。 こちらは短編集。 やはりテーマは原爆です。 現代にもこうしてところどころに 原爆の影を思い出してしまう人々の話。 こちらは「てれんぱれん」より、もっと 鋭いものをもってる気がした。読み中、 例えば出会い頭に人とぶつかると 突然の...

てれんぱれんより飛び火して読書。 こちらは短編集。 やはりテーマは原爆です。 現代にもこうしてところどころに 原爆の影を思い出してしまう人々の話。 こちらは「てれんぱれん」より、もっと 鋭いものをもってる気がした。読み中、 例えば出会い頭に人とぶつかると 突然のことに怒って・・・許してという プロセスを多分大体の人が通ると思うけど、 その、ぶつかって時間的にまだ経ってない時、 どうして、なんだこいつ、という怒りの部分が 多いように感じた。怪我は比喩でありますが。 つまりはこのテーマですね。。 最も印象深かったのは、隠れキリシタンの話 (今ではそんなことないけど) や、まあ、出てくる登場人物の殆どが多分、 キリスト教徒なのですが 「長崎と彼の国とは同じ神様のもとに  いるはずなのに、どうして・・・」と 泣くシーンがあるのです。 どうして、なぜ、からいつまでも いつまでも、いつまでも離れられない、 そんな人たちが苛立ち、自失し、戸惑う、いまだに。

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2009/10/04

キリスト教の信仰と、罪。 原爆は絡んできますが、爆心から 遠いところで爆心が語られていきます。 大人向き

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