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僕の検事へ の商品レビュー

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2012/07/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

トリノで殺人を犯した男と担当検事の間の往復E-mailから事件の真相が明らかになっていく。 が、殺人犯(ルーカ)の話はどこまでが本当なのか?エロディは実在するのか?最後にルーカを助けたマリーケは?最後には本当にアムステルダムにいたのか?そしてルーカは本当に自殺したのか? メールのやりとりの間から、ブラインドの隙間から覗くようにしてイタリアが今もかかえる問題が透けて見えてくる。 作者のペリッシノットは「8017列車」と同様に、謎解きミステリではなく、背後にあるものを描いているのだろう。

Posted byブクログ