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義経 の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2013/11/12

日本人の奥底に眠る英雄・源義経。 判官贔屓の元になった生涯を、解説+随筆風に描く。大河ドラマの原作。 源氏の棟梁の血筋を承けつつも、平氏全盛の京都で生まれた雅な男。自分達兄弟をのため、父親の仇に身を任せた母をそれほど嫌がらない。優しげな仇・清盛に父の姿を見る。寺に預けられるも、身...

日本人の奥底に眠る英雄・源義経。 判官贔屓の元になった生涯を、解説+随筆風に描く。大河ドラマの原作。 源氏の棟梁の血筋を承けつつも、平氏全盛の京都で生まれた雅な男。自分達兄弟をのため、父親の仇に身を任せた母をそれほど嫌がらない。優しげな仇・清盛に父の姿を見る。寺に預けられるも、身分を知り出奔。奥州の藤原氏を頼るのであった。 奥州で嫁を迎えるも、兄頼朝の挙兵を知り、駆けつける。作戦・戦術の才に恵まれた彼は宿敵・平氏を滅亡させる。しかし、戦略と人生の機微に甘い彼は、数々の失敗を犯し、頼朝から追われる身となる…。 宮尾義経の特徴は、義経を愛した女達を細かく描いた事だ。母・常盤。妹・藤原能子。妻の良子。靜御前。そして見合いで娶った者たちまで。筆者の目は優しい。要するに義経は放っとけない男なのだ。

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2013/06/28

NHK大河ドラマの原作にもなった1冊。 小説ではなく、義経くんの生涯を宮尾さんが時系列的に解説する形式になっていました。 義経くんの戦い方は好きではありませんが(暗黙の了解であった船の水主などの非戦闘員は殺さないなどのルールを無視!)源氏のまとまりのなさ、頼朝くんの不人気の理由が...

NHK大河ドラマの原作にもなった1冊。 小説ではなく、義経くんの生涯を宮尾さんが時系列的に解説する形式になっていました。 義経くんの戦い方は好きではありませんが(暗黙の了解であった船の水主などの非戦闘員は殺さないなどのルールを無視!)源氏のまとまりのなさ、頼朝くんの不人気の理由がよっくわかるコンパクトな1冊でした。

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2012/09/13

同じ歴史物であっても“武士物”はあまり…な私であるが、宮尾氏のものだったら読めるかも、と思い手にとってみた。 宮尾氏本人が語り手となって、改めて義経の生涯をたどっていく、といった一見エッセイめいたスタイルに意表をつかれた。しかしやはり武士としての義経ではなく、人間としての義経に思...

同じ歴史物であっても“武士物”はあまり…な私であるが、宮尾氏のものだったら読めるかも、と思い手にとってみた。 宮尾氏本人が語り手となって、改めて義経の生涯をたどっていく、といった一見エッセイめいたスタイルに意表をつかれた。しかしやはり武士としての義経ではなく、人間としての義経に思いを馳せる、そんな作品になっていて、しんみりとした良さがあった。 それでも義経の最期より、平家の壇ノ浦での最期のほうがやっぱり読んでいてつらい。

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2012/07/11

小説なのかな、と思って読み始めたのだけれど、違った。義経生前から死後までをまとめた一冊。読みやすい。

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2011/10/15

義経 (新潮文庫) 源義経の半生を描いた書物。部分的に空白があるがそこは作者の空想も入ってストーリーが続いていく。構成としてはもう少し詳しく描いてほしい所も随所にあったのが残念

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2010/01/15

頼朝の弟義経 容姿端麗、頭もよく兄「頼朝」のためにつくす 牛若丸(うしわかまる)と呼ばれた。平治の乱でやぶれ奥州平泉へ流される、。兄頼朝が(治承・寿永の乱)の手助けで、壇ノ浦の合戦を経て平氏を滅ぼしその後、 頼朝の許可を得ることなく官位を受けたことで頼朝が怒り、頼朝と対立した。逃...

頼朝の弟義経 容姿端麗、頭もよく兄「頼朝」のためにつくす 牛若丸(うしわかまる)と呼ばれた。平治の乱でやぶれ奥州平泉へ流される、。兄頼朝が(治承・寿永の乱)の手助けで、壇ノ浦の合戦を経て平氏を滅ぼしその後、 頼朝の許可を得ることなく官位を受けたことで頼朝が怒り、頼朝と対立した。逃れ再び藤原秀衡を頼ったが秀衡の死後、藤原泰衡に攻められ切腹した

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2009/10/15

女性の側の視点で義経の人生が描かれている。悲しい物語だ。800年前の政権交代は、ドラマにあふれている。

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2009/10/07

義経が主人公の歴史小説というより、時代を追った小説のような気がする。義経主観ではないので、感情移入しづらいし、小説という意味で物足りない。 小学校で読んだ歴史漫画シリーズの義経は、脚色された義経なんだねー。 しかしながら頼朝とは、現実主義、権力主義すぎる。そこに情は挟まれなかった...

義経が主人公の歴史小説というより、時代を追った小説のような気がする。義経主観ではないので、感情移入しづらいし、小説という意味で物足りない。 小学校で読んだ歴史漫画シリーズの義経は、脚色された義経なんだねー。 しかしながら頼朝とは、現実主義、権力主義すぎる。そこに情は挟まれなかったのだ。人物的魅力に乏しいな。

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2009/10/04

読後の第一印象は、この本は「宮尾本 平家物語」の副読本でありつつも、文体が作者自身による語りの形式をとっているため、「宮尾本 平家物語」を書き終えての感想・随想とも位置づけられる、というもの。書き足りなかったことを、この本で改めて述べているのだろうか?(未読のため、この辺りはよく...

読後の第一印象は、この本は「宮尾本 平家物語」の副読本でありつつも、文体が作者自身による語りの形式をとっているため、「宮尾本 平家物語」を書き終えての感想・随想とも位置づけられる、というもの。書き足りなかったことを、この本で改めて述べているのだろうか?(未読のため、この辺りはよく分からない。) 女性作家の歴史小説だからだろうか、歴史上の事実から読み取ろうとしている「背景」というものが、政治哲学や理念あるいは策略といったものよりも、むしろ人間として或いは家族としての感情や心情またはその人間性や情緒に端を発したものと捉えられているように感じた。「歴史」全てをそれにより説明することは非常に難しいようにも思うし、実際にこの本の中でも違和感を感じてしまう箇所もないわけではない。とはいえ、平安時代という時代背景を考え、(「をかし」の文学や「あはれ」の文学の延長という)「物語」という性質を強調するのであれば、人間ドラマとしての「平家物語」ゆえ、なのかもしれない。 いずれにしろ、「宮尾本 平家物語」は未読なので、それを併せて一体として評価したい作品。

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2009/10/04

柔らかい感じの文章。 読みやすくて、わかりやすいよ。 平家もいっぱいでてくるよ(´∀`) 宮尾さん、平家をヒイキしてますね?(笑

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