発信する声 の商品レビュー

澤地久枝【著】

2022/07/05

万歳とあげて行った手を大陸へおいてきた
手と足をもいだ丸太にしてかえし

ご存じ、金沢の川柳作家　鶴彬さんの句です

本書では第一章「戦争の証言者たち」の
2「反戦川柳作家の生と死」で語られます。

きな臭い気配を感じた時
呼び起こす人たち
詩人の竹内浩三さん
川柳作家の鶴彬さん
そして
作家の澤地久枝さん

最近　手に取ることが
多くなりました

2010/03/28

日本人の若い世代には戦争体験がない。その親の代にもないし、祖父母にも聞きづらい。でも語られてきた戦争はたくさんあるし、それは失敗から学んでほしいという願いが込められている。日本にある米軍基地はいらない、武器なんてないほうがいい、戦争は怖い。なんで？
政治家は「なんで、米軍基地はいらないか」は話し合わない。「なんで武器はいらないか、なんで戦争はしちゃいけないか」は考えない。
でもこの「なんで」を考えなくちゃ何も決められない。発信する声を受信する耳を私たちは持っているんだ。