饗宴 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かなりのネタバレ注意かも、すみません。 読み進めにくいと感じることが、分かりやすい説明を求める人々とシンクロしていたのだなと気づく。 (作品内作品の匂わせも気づかなかった) 終わりは圧巻。 主張の強さを否定したい人はいるでしょうが、私は好きです。
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とにかく、当時のギリシャ人が、手が塞がってたら、硬貨を口に入れて持ち運んでいた、というのが衝撃的だった。
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大袈裟なほどに褒めたくてたまらない!いや褒めちぎりたい! 娯楽小説、って少し肩身が狭いというか、繊細でなくてごめんなさい、あららついでに大味で申し訳ない、って、なよなよと美しい純文学に比べるとそんな感じだけども、逆にここまでピッタリと「娯楽」が響く小説もないのでは、そんな読後...
大袈裟なほどに褒めたくてたまらない!いや褒めちぎりたい! 娯楽小説、って少し肩身が狭いというか、繊細でなくてごめんなさい、あららついでに大味で申し訳ない、って、なよなよと美しい純文学に比べるとそんな感じだけども、逆にここまでピッタリと「娯楽」が響く小説もないのでは、そんな読後感。 柳広司作品は、ジョーカーゲームやトーキョープリズンから入ったので歴史モノはどうかな、と思ったけれど、無事に読了。 結構厚い本だったけれど、つまずくことなく軽やかに。 一言で言えば、なるほどの嵐。 キャラが立ってて、読みやすい。 京極夏彦をすこし柔らかく現実化して削ぎ落としたような。(ワトソン役もしっかりしてるから揺らぎがすくない?) 楽しいことこの上ない。 あたしからしたら石の顔しかしらないソクラテスが、美しいものにほれぼれしたり、理屈をこねくりまわしたり、無茶したり走り回ったり。 歴史上名高い悪妻、クサンティッペがなぜ悪妻となったのかが解き明かされたり。 なんでソクラテスなのよ? は、推理をする過程で明快に示される。 ああ、なるほど。 遠回りかもしれないけどこうして、血湧き肉躍る物語で偉人や思想家を追いかけたら忘れないんじゃないかなその人のロジックと主張。 歴史はちょっとね、とか、哲学とか思想?ひー!ってひけ腰になるひとほど、いらっしゃい。大丈夫、安心してめしあがれ、そういってあげたいなるほど三昧の、これもほんとに、御褒美読書。
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この作者は何作か読んだことがあって面白いモチーフだなあと毎回感心しております。この本はソクラテスが探偵役なんですね~ ピュタゴラスとかホムンクルスとか題材に選ばれているアイコンは面白いのですがなぞ解きをしてしまうとそれだけ?と言う気分になります。結構厚い本でソクラテス様の解釈も...
この作者は何作か読んだことがあって面白いモチーフだなあと毎回感心しております。この本はソクラテスが探偵役なんですね~ ピュタゴラスとかホムンクルスとか題材に選ばれているアイコンは面白いのですがなぞ解きをしてしまうとそれだけ?と言う気分になります。結構厚い本でソクラテス様の解釈も長いし集中力が続かず読み終わるまで随分時間がかかりました。クリトンもミュリネが心配とか言いつつソクラテスに同行して訳わからん集会行ったり何となく緊張感が無い…。そう言う時代だったと言いたいのか…? と言う訳でこのお話は自分にはあまり合いませんでした。
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ソクラテスが探偵になっちゃった! 古代ギリシャのアテネが舞台。当時の言い回しや、ソクラテスの思想がそのまんま出てきて、当時の世界を堪能できた。繁栄からの衰退の中で起こる事件。今この日本でもあり得るなと思うような怖さもあった。 ソクラテスやプラトンを身近に感じられ、プラトンの本を読...
ソクラテスが探偵になっちゃった! 古代ギリシャのアテネが舞台。当時の言い回しや、ソクラテスの思想がそのまんま出てきて、当時の世界を堪能できた。繁栄からの衰退の中で起こる事件。今この日本でもあり得るなと思うような怖さもあった。 ソクラテスやプラトンを身近に感じられ、プラトンの本を読んでみたくなった。
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にゃるほどね〜って感じでした。面白いっちゃ、面白いんだけど注釈がめんどい(笑)主人公がソクラテスである意味が皆無…。
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だいぶ昔に単行本版で読んだのですが、面白くてあっという間に読了し、『黄金の灰』『はじまりの島』など次々と読破したのを覚えています。『饗宴』はもちろんプラトンの『饗宴』からとったタイトルです。『黄金の灰』はシュリーマンのトロイア発掘が舞台です。『はじまりの島』はダーウィンのビーグ...
だいぶ昔に単行本版で読んだのですが、面白くてあっという間に読了し、『黄金の灰』『はじまりの島』など次々と読破したのを覚えています。『饗宴』はもちろんプラトンの『饗宴』からとったタイトルです。『黄金の灰』はシュリーマンのトロイア発掘が舞台です。『はじまりの島』はダーウィンのビーグル号探検記がネタです。古代史好きにはたまらない題材ばかりです。 創元文庫で立て続けに文庫化されてますので、ぜひ手にとって読んでみてください。
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ミステリ。舞台は古代ギリシャのアテナイ。柳広司は好きだ。今作品はおもしろいけど、自身の勉強不足を痛感。「ソクラテスの弁明」くらい読もう。あと、鴉の存在感ってすごいなと思った。
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今の日本に置き換えることもできる、「犯人はおまえだ!」ではない推理モノ。 神様やら、悪魔やら、怪奇現象なんかに、社会悪を擦(なす)り付けて、個々の「思考の停滞」に、気付かないふりをしてないか?
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3月19日購入。4月3日読了。 面白かった、けど、ちょっと冗長? でもプラトンの饗宴を読んでみたくなって買いました。
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