ダメ社員の辞めさせ方 の商品レビュー

熊隼人【著】

2011/07/23

本当に知りたい労働者の法律シリーズ、と勝手に名付けることにした。

本書はやめさせたい社員がいる立場からどのようにすれば会社にとって損害が少ない方法でやめされることが出来るのかを弁護士がケーススタディで教えてくれる。

使用者側は問題が起こる前に知っておきたい。
解雇するまでにどのような手順を踏んでおけば後から揉めることが無いのか。

そしてその手順はある程度以上、解雇されられる側にとっても意味のあるものとなっている。

しかし、本書を読むべきはやめさせられる側の社員だろう。
本書を裏返しに読めば、やめさせられそうな時、やめさせられた後、今まで会社がどう自分を扱ってきたかを振り返ることで、裁判を通して金を得ることが出来るかの見込みが立てられる。

どんな立場でも自分とは縁がないこと、と思わず知っておくべき内容ではある。

2010/04/09

人事総務を考えるにあたってふと手に取ったが知らないことが多数。裁判所は書面を優先し、労働者側からの資料の4～6倍の書面による証拠を提示しなければならないという実態など。
裁判をもとの考えると事前に考えておくことがこんなにもあったのかと大いに学ぶことがあった。