狂気という隣人 の商品レビュー
<人口の約1%が統合失調症という事実。しかし、それが我々に実感されることがないのはなぜか。殺人、傷害にかかわりながら、警察から逮捕もろくな保護もされず、病院さえたらい回しにされる触法精神障害者。治癒して退院したはずなのに、再び病院へ戻ってくる精神病患者。疲弊する医療関係者。社会の...
<人口の約1%が統合失調症という事実。しかし、それが我々に実感されることがないのはなぜか。殺人、傷害にかかわりながら、警察から逮捕もろくな保護もされず、病院さえたらい回しにされる触法精神障害者。治癒して退院したはずなのに、再び病院へ戻ってくる精神病患者。疲弊する医療関係者。社会の目から遮蔽されてきた精神医療の世界を現役の医師がその問題点とともに報告する。>長年厳しい環境で先生をしてきた方が精神病についてい多くのエピソードを使って語りかけてくるかんじ。自分の医者としての姿勢についてはあまり多くを語らないかんじだったけれど、「思いやり」とか「やさしさ」とかそうゆうものが感じられるところがよかったと思う。
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書いてある事の方向性がばらばらでまとまりがないと感じる。イギリスのような…いや、それ以上に整備された保安病院は必要だろうなとは思う。数は少なくていい。
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最近のマスコミの報道をみてて思うけど、報道される対象の人や事柄をちゃんと理解したうえで語る人の話を聞かなくちゃだめだなぁ。 この人の著作はもう少し読んでみたい気がする。
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淡々と、しかしこれでもかこれでもかとばかりにベールがはがされてゆく「精神病院」という世界。 まったく知らないよ、ということならばともかく、なまじ多少は知っているつもりだったことなだけに、自分の価値観ごと足元をすくわれたかのような読後…
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触法精神病者、統合失調症について書かれている。 事件が起こると生育歴や環境のせいにすることが多いが統合失調症患者が多い。統合失調症はどの国でも人口の1%はいて環境などには左右されない。 精神病だと罰せられない日本の法律では犯罪者は医師に委ねられてしまう。 精神病なら何をしても...
触法精神病者、統合失調症について書かれている。 事件が起こると生育歴や環境のせいにすることが多いが統合失調症患者が多い。統合失調症はどの国でも人口の1%はいて環境などには左右されない。 精神病だと罰せられない日本の法律では犯罪者は医師に委ねられてしまう。 精神病なら何をしても許されるわけでなく、一般の人々の生活を脅かす存在ならば、日本も司法が犯罪者の治療、退院まで積極的に介入すべきである。 患者の人権を訴えるのもいいが、大勢の一般市民の生活の安全を考える方が重要であると思う。
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東京某所に現存する重度の精神病患者の収容施設で勤務していた著者のレポート。狂気とあるが、淡々と各症状ごとに行動パターン、思考をレポートしている。題名と内容が結構かけ離れてるのが残念。
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最近読んだ一番のホラー。人はショックでは精神に異常をきたすことはないんだそうだ。タイトルどおり、狂気はすぐそばにあるのを実感させられる一冊。
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日本社会における、触法精神障害者をとりまく精神科医療・司法システムの脆弱さを改めて感じる一冊。そしてそれに対する著者の強い憤りも。 私たちは、人口の約1%が統合失調症であるという事実を踏まえながら、著者が「松沢病院」勤務時代に経験する実態をもっと知るべきなのではないのだろうか。事...
日本社会における、触法精神障害者をとりまく精神科医療・司法システムの脆弱さを改めて感じる一冊。そしてそれに対する著者の強い憤りも。 私たちは、人口の約1%が統合失調症であるという事実を踏まえながら、著者が「松沢病院」勤務時代に経験する実態をもっと知るべきなのではないのだろうか。事実の認識が広がることで、未だ座敷牢的な日本の精神科医療が少しでも改善されることを願わざるを得ない。 著者の主張と焦点が少々ぼやけている感が否めない構成自体が、難点といえば難点かな…。
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