1,800円以上の注文で送料無料

挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門 の商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/11/21

本書はジャズの入門書ではなく、「ジャズ道」の入門書だと著者は述べています。たしかに、ジャズに対して求道的なジャズ・ファンというのは存在しています。多くの初心者は、そうした難しくて怖そうな人を避けて、親切でやさしいジャズへの入口をさがそうとするのですが、著者はそうした「親切」はまっ...

本書はジャズの入門書ではなく、「ジャズ道」の入門書だと著者は述べています。たしかに、ジャズに対して求道的なジャズ・ファンというのは存在しています。多くの初心者は、そうした難しくて怖そうな人を避けて、親切でやさしいジャズへの入口をさがそうとするのですが、著者はそうした「親切」はまったく役に立たないと断じます。 その一方で著者は、ジャズにまつわる膨大な薀蓄に埋もれてしまうのも、ジャズ道の正しいあり方ではないとも述べています。ジャズはなによりも音楽であり、「音楽を聴くこと」に徹底してこだわることがジャズ道への正しい入口だというのが、著者のスタンスです。本書のなかには、「ジャズを聴くことは闘いであると知るべし」という心得さえ掲げられています。「オシャレっぽいジャズをちょっとかじってみよう」というような初心者は、ハナからお呼びでないということなのでしょう。 本書では、マイルス・デイヴィスのIn A Silent Wayと、ビル・エヴァンスのWhat's Newの2枚がジャズ道への入り口として薦められています。次に、マイルスとビル・エヴァンスのアルバムがそれぞれ5枚、ブルーノートとECMのアルバムがそれぞれ5枚、さらに「現代の知的ジャズ生活を彩るベスト・アルバム」として、ノラ・ジョーンズやビョークを含む12枚が紹介されています。著者の評価の鍵語ともいえる「知的」ということばが、なにを意味しているのか明確ではないのですが、読者の参考にはなると思います。 著者の紹介の仕方はかなり独断的ですが、「我こそはジャズ道に参究せん」と考える初心者を強引に引っ張り込んでいく一つの方法ではあると思います。もっとも、ジャズ道に入門することさえ果たさず門前に立ちつくしている者としては、ご苦労様という感想しか出てきません。

Posted byブクログ

2018/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんか、 手に取ってしまった。 で、 はっきり物言うし、 止めればいいよJAZZ! って、 言ってる方なんですがそこに好感を持ったわ。 んで、 正確には、 ジャズ入門ではなく、 ジャズ道入門ですから! 【ジャズは難しい】 ジャズは難しい! と、 よく聞く。 かぐりん的には、 聞いてて良ければいいじゃん! 小難しく考えて聞くから難しいとなるんじゃないか? と、 思ってたというか思ってるし、 小難しく聞いてない。 良いか悪いかのみで判断! 中山康樹さんいわく、 不慣れな音に対する嫌悪感なんだ! と、 書いてるけど、 じゃなんで聴こうと思ったの? と、 考える。 どうしてジャズを聴こうと思ったかの根本原因が起因してるのか。 クレジットか! 確かに、 (vib)とか(tp)とかわからんが、慣れだな! 上記と同じ。 【CD】 カインドオブブルー とか、 ワルツフォーデビー とか、 テイクファイブ の、 CDのこととか書いてますが、なるほど! で、 良いかな? ボーバストラックは納得した! と、 ボックスセットは今は確かにいい! 歳とってから買うかもね。 【聞く構え】 最初、 東方系の音楽を聴いてるときもそうだった。 聞きなれないと、 聞きなれる! に、 するのが苦痛かもね。 すんなり入ってくる音楽と、 聞き慣れないけど慣れれば好きになるするめのような音楽もあれば、 今のレベルでは無理だが、後々好きになる可能性のある音楽もあれば、 間違いなく無理なのも存在する。 M3のイベントに行って、 30枚とかCDをGETして聞くの大変だし、 聞き込んで好きになる場合があるので1枚に対して最低3回は聞くようにしてたけど、 疲れるよね、確かに。 そう、 かぐりんは最低でも3回は聞くスタンスです! それが初心者には無理だ! 本の中では10回! と、 書いてるけど、 それが普通というか当たり前なんですけどね。。。 【やばたん】 本の中でオススメしてる、 「マイルス・デイヴィス」の『イン・ア・サイレント・ウェイ』がやばたん! 2曲入ってて、 2曲目がイン・ア・サイレント・ウェイでこれもいいんですが、 1曲目のシュー/ピースフルがキタァー! 今は、 こればっかり聞いてる! ヴィブラフォンが好きなんで、 「ボビー・ハッチャーソン」の『ハプニングス』もいい! ちょっと落ち着くまで、 この2枚を聞きまくる! この、 2枚に出会えたきっかけ本としてこれ最高! 【まとめ?】 ジャズが難しいとか簡単とかどうでもいい。 聞きたい人が聞けばいい。 と、 ジャズ喫茶に行けみたいな事も書かれてる! さて、 これ書いたら行こう笑 と、 ジャムセッションを聞いて欲しいかな? おもしろい! 高田馬場のイントロな! とか、 ジャズ喫茶もですがバーも! 朝霞台の停車場さんがオススメ! 問題は、 初心者が拍手できるかどうかだ笑 かぐりんは戸惑った!

Posted byブクログ

2017/04/13

 絶妙。ここまで的確に読者の気持ちをつかむことに成功している本を私は他に知らない。本のタイトルと内容が見事に一致しているのも好印象。文体は軽妙洒脱、楽しんで読めます。  そんな風にぎゅっと心をつかまれてしまった以上、掲載されている推薦盤、買わないではおれないでしょう。しかしここ...

 絶妙。ここまで的確に読者の気持ちをつかむことに成功している本を私は他に知らない。本のタイトルと内容が見事に一致しているのも好印象。文体は軽妙洒脱、楽しんで読めます。  そんな風にぎゅっと心をつかまれてしまった以上、掲載されている推薦盤、買わないではおれないでしょう。しかしここに載っている推薦盤を聞いて気に入るかどうかは、当たり前ですが個人差が大きいと思います。  それを差し引いても、よくできている本と思います。著者に音源の売上のいくらかを支払ってもいいんじゃないでしょうか。売上に貢献していると思います。  本のタイトルに当てはまるあなたには強力にお勧めします。

Posted byブクログ

2019/05/13

2014年6月28日読了。中山康樹によるジャズ入門書。ジャズ入門というより、「いかにして『ジャズ道』に邁進するか・駄目なら諦めることも選択肢」とするある意味で厳しい(半分冗談ではあるのだろうが)「道」を説く本。「ジャズとは怖いものである・怖くなければ世の中にコレほど多くの『ジャズ...

2014年6月28日読了。中山康樹によるジャズ入門書。ジャズ入門というより、「いかにして『ジャズ道』に邁進するか・駄目なら諦めることも選択肢」とするある意味で厳しい(半分冗談ではあるのだろうが)「道」を説く本。「ジャズとは怖いものである・怖くなければ世の中にコレほど多くの『ジャズ入門書』が存在するわけがない」「入門用の口当たりよいやさしいジャズを初心者に聴かせて『ほおら、こわくないでしょう?』などと洗脳しようとするのはジャズマニアの悪意なき罪だ」などいかにも著者らしい言説が並ぶが、確かにシャレッとしたスタンダードナンバー(それ自体諸説あり)をいくら聴いても他のジャズを聴きやすくはならないし、ジャズファンにはなれない。難しかろうと敷居が高かろうと、本物のジャズを集中して何回も徹底して聴きこむことでしか、ジャズを理解することはできない、ということか・・・。考えてみれば、ロックであれポップスであれ「数曲聴いただけで理解したい」なんておこがましい発想だもんな。

Posted byブクログ

2013/12/20

ジャズが聴きたいだと?だったらもっと真剣に向き合えよと、いきなり初心者を突き放すどころか門前払いするような勢いです。 なにオムニバスとか気軽なもん買ってんだ。いきなり頂点を聴いてみろと。 おすすめ2枚のうちのマイルスの「In A Silent Way」は、電子キーボードの音で始...

ジャズが聴きたいだと?だったらもっと真剣に向き合えよと、いきなり初心者を突き放すどころか門前払いするような勢いです。 なにオムニバスとか気軽なもん買ってんだ。いきなり頂点を聴いてみろと。 おすすめ2枚のうちのマイルスの「In A Silent Way」は、電子キーボードの音で始まっちゃうような、ジャズとよばれる中でも初心者からすればかなり異色のものなんじゃないの?というもの。 世間が何となくもっているジャズのイメージを、最初の段階であえてブチ壊し、そんなイメージだけじゃ語りきれないジャズの奥深さと難解さを突きつけます。 しかしこの選民意識と決めつけ感あふれるサディスティックな文章の裏には何があるのか。 ほんとにジャズを究めたいのか? これ判らなきゃ聴くの諦めたら? ジャズじゃなくてもいいんじゃないの? 人生の中で何を選ぶか選ばないか。選んだ中で突き詰めてみて、自信もって独自の世界観を持てと。そんなメッセージが込められてるんじゃないか。そう前向きに捉えることにしたほうがよいでしょう。 「最後のジャズ入門」とは、入り口でハンパにうろついている初心者へ、最後に引導を渡すという、決して救われることのない入門書なのだった。

Posted byブクログ

2013/05/05

はじめににて、「ジャズの神髄ならぶにその魅力に合理的にして最短かつ最速に触れるためのノウハウであり、それを強引かつ強制的に説いたものをジャズ道入門書」と書かれているとおり、著者の考え方が全面に出された入門書。 CDは月に2枚程度の購入にとどめるべき、CDは100枚前後の所有を善...

はじめににて、「ジャズの神髄ならぶにその魅力に合理的にして最短かつ最速に触れるためのノウハウであり、それを強引かつ強制的に説いたものをジャズ道入門書」と書かれているとおり、著者の考え方が全面に出された入門書。 CDは月に2枚程度の購入にとどめるべき、CDは100枚前後の所有を善しとすべしなどは参考になる記述。 最近、音楽を聴く時間がめっきり減っているが、この本に書かれているアルバムを購入していきたい。 ジョニ・ミッチェルのことを好意的に触れていただいているのは嬉しい限り。彼女のアルバム「ブルー」を買ってみようかな。 マイルスの「イン・ア・サイレント・ウェイ」、エヴァンスの「ホワッツ・ニュー」の2枚は買いたいな。

Posted byブクログ

2012/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マイルスデイヴィス、ビルエヴァンスなどの有名人の紹介がある。 ブルーノートなどの記事もある。 ボックスセットを買うなという記事がある。 資料として買うのならいいのではないかと思った。 いろいろ課題があるのを、知らずに買うなという趣旨だと理解しました。

Posted byブクログ

2011/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

要はこれだけ聴いとけば網羅できるという結論に達している。 何故、ジャズは挫折し続けるのかよくわかる一冊。 挫折し続けている人にはおすすめ。

Posted byブクログ

2010/05/29

[ 内容 ] すでに入門を果たした人たちにとってジャズは怖い音楽ではない。 初心者を挫折させる最大の問題は「馴れていない」ことにつきる。 それをわかっていない入門書、「この名曲いいでしょ」「まず名演を聴くべき」と助言するおせっかいなマニア、不要なボーナス・トラックなど、初心者を惑...

[ 内容 ] すでに入門を果たした人たちにとってジャズは怖い音楽ではない。 初心者を挫折させる最大の問題は「馴れていない」ことにつきる。 それをわかっていない入門書、「この名曲いいでしょ」「まず名演を聴くべき」と助言するおせっかいなマニア、不要なボーナス・トラックなど、初心者を惑わすすべての要因を元「スイングジャーナル」編集長が小気味よく一蹴。 ジャズを楽しむための「唯一の入り口」に誘う、最強にして最後のジャズ入門。 [ 目次 ] 序章 ジャズ道入門の心がまえ 第1章 ジャズにまつわる誤解と偏見 第2章 体験的ジャズ初心者の憂鬱 第3章 ジャズ道入門 心得編 第4章 ジャズ道入門 予習編 第5章 ジャズ道入門 実践編 終章 音楽に罪をなすりつけてはならない [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2022/07/13

情報科教員MTのBlog(『挫折し続ける初心者のための最後のジャズ入門』を読了!!) https://willpwr.blog.jp/archives/51125783.html

Posted byブクログ