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授業を支え、学力を築く学級づくりの秘訣 の商品レビュー

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2010/02/28

野中先生の講座に参加した時、学級作りのポイントの例として この本の内容を取り上げていたので買いました。 この著者は、もともとTOSS関連の方だったらしく とても主張が明確で分かりやすく追試しやすい内容でした。 この本の主張は、 学級作りの鍵はプラスパワーを貯えること...

野中先生の講座に参加した時、学級作りのポイントの例として この本の内容を取り上げていたので買いました。 この著者は、もともとTOSS関連の方だったらしく とても主張が明確で分かりやすく追試しやすい内容でした。 この本の主張は、 学級作りの鍵はプラスパワーを貯えることであり、 コツは 一、活動の見える化 二、話を活動に落とし込む 三、見本を示す 四、成果を積み上げていく であるとしています。 この本を読んでいてとても納得したことは、 「掲示物は教室の顔である」 ということ。 コツの1に活動の見える化というのがあるように、プラスパワーを貯えるために 色々な掲示の手段が紹介されている。 例えば、プラスパワー年表。 学級でできたことを些細なことでも構わないので教室の後ろの年表に掲示していく、 例えばそれは、「全員起立がきちんとできた」「全員筆入れ準備ができた」など。 それが積み重なっていくことで、 小さなことがいくつもできるようになったという事実 できるようになってきたという実感 やればできるという自覚 が生まれてくる。 年を明けてから半ば強引に(笑)学級年表を作り始めたけれど、 今では、何かできる度に「先生、これも年表に載せられそうだね」と子どもが言ってくるようになった。 私は、 当たり前のことを認める。 成長を実感させる。 環境をプラスの言葉でうめる。 三つの意味でとても有効であると思う。 学級の崩壊の要因は二つあるとしている。 一つは、小バカにする笑いの見逃し 二つ目は、指示を最後まで見届けない甘さ だそうだ。 私が、学級作りの本を読んでいて感じることは、 前向きな雰囲気を作り出すことが何よりも重要である ということ。 そのためには、 ○言葉を大切にするということ  (人を小バカにするような言動、傷つける言動を許さない)  (前向きな言葉が言える場を作り、また、見える教室掲示を作る) ○当たり前を認める環境作り  (継続し続けることに価値を持たせる)  (目立たない「協力」という行動に価値を持たせる)  (小さな事を認めて見える化する)  (そのために細かい沢山の約束を子どもと一緒に作っていく) であると思った。 人は周りの環境の影響(物理的から心理的にも)を受けるという主張の基、動くあたりも 自己啓発系の手段と変わらないのではないかと思った。 これからはいかに、メンタルを健康的に保つ環境を作り、維持する集団を作っていけるかが鍵だと この本を読んで改めて感じました。 ほかにも、 ・学び作りの土台(学校リズム、対人関係) ・静止の約束 ・学級の病(5月病と10月病の原因と対策) ・宿題の仕方 ・掲示物の紹介(宝の日、今日の人、はてなコーナー、一人一新聞、トピック記録) ・朝の10秒チェック ・個別面談 ・ピカピカ視写 ・スピード視写 ・百点読み ・マスコット読み 新任教師がやらなければならないことは真似るということだそうだ。 プライドは捨てて、先輩教師の真似をしていきたい。 この本との出会いに感謝。

Posted byブクログ