続・食べる女 の商品レビュー
「続」なので元々「食べる女」という作品があり、それはすでに読んでいる。映画化もされた作品。 つくりは1冊目とほぼ一緒。あらゆる立場の女たちの恋愛と、それに絡んだ食の話。 超短編とまではいかないけれど、短めのお話がたくさん収録された短篇集。 恋愛ものに食が絡むと途端にエロくなる。...
「続」なので元々「食べる女」という作品があり、それはすでに読んでいる。映画化もされた作品。 つくりは1冊目とほぼ一緒。あらゆる立場の女たちの恋愛と、それに絡んだ食の話。 超短編とまではいかないけれど、短めのお話がたくさん収録された短篇集。 恋愛ものに食が絡むと途端にエロくなる。と、私はレビューによく書いている気がする。笑 食欲と性欲は通じるものがある、というのも聞くので(これもよく書いている気が) 様々な立場の女性が登場するので、おしゃれな内容の食べ物も出てくれば、母親が作った家庭料理も出てくるし、ジャンクフードだって登場する。 好きな男と一緒に食べるごはん、失恋のあとに1人寂しく食べるごはん、などの分かりやすい食事もあるけれど、全篇読むと、もっと複雑な状況の食事風景が多かったように思う。 彼のために1人暮らしの家で鍋を作ったものの彼は来ず、それを平らげながら別れを決意するだとか、実家に行くと母の若い恋人が1人でいて、なぜか流れでその男と食事をともにする、だとか。 実際の恋愛にも、今の恋人と一緒に食べた何かで過去の恋人を思い出したりすることもあるし、そういう少し残酷なところも含めて、食と思い出は繋がっている、と思う。 給食とか駄菓子とか、昔の話で盛り上がる場面にも食べ物はよく登場するように。 少し前に田辺聖子さんの「おいしいものと恋のはなし」という小説を読んだのだけど、つくりとしては共通していて、だけどこの小説のほうが、切ない要素が強かった。ほっこりするよりは、胸がぎゅっとなる感じ。 恋人に限らず好きな人とおいしいものを食べるのはとても幸福で、でもそれが過去のことであると途端に切なくなる。
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「自分よ、還れ」 だれのものでもない私の人生だから-。「なんて素敵な世界」「ディア・マイストーリー」など、エロティックだけど凛とした、現代女性の幸せのカタチを描いた短編12編を収録。 食べるって大事。
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1を読んで面白かったので、よんでみたけれども。 こちらは、少々趣向が違うかなぁ。 一人でもいいかなっていう強い心とやせ我慢のような心が入り混じっている気がしました。 でも、女性でも男性でも自分の王国を作ることは、なんだかとても気持ちがいいことだとおもうかな。
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最近はまり気味の食べ物エッセイを書いている筒井さんの小説。 前作の「食べる女」もおもしろかったので、今回も期待して読む。 短編集ではあるのだけれど、 すべての女性が、ひとりでも強く楽しく生きていたり 崩壊家族のなかで自分を発見したりといった共通点も多かった。 結婚や家庭で幸せ...
最近はまり気味の食べ物エッセイを書いている筒井さんの小説。 前作の「食べる女」もおもしろかったので、今回も期待して読む。 短編集ではあるのだけれど、 すべての女性が、ひとりでも強く楽しく生きていたり 崩壊家族のなかで自分を発見したりといった共通点も多かった。 結婚や家庭で幸せを感じているような主人公は1人もいないので アラサーアラフォーシングルにはとても居心地のよい本なのでは。 白玉とかシンプルな二種類の鍋とか江戸っ子気質とか、 エッセイで出てきた内容を元にしているものもあり。 エッセイのときと同じく、本を読んだら自分の食生活を見直そう、と思うきっかけ にもなる やっぱり好みのタイプの本だった。
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ジャンクフードのくだりにものすごく共感してしまった。 別に親と確執があるわけではないんだけど。なんでだろ。 適齢期を越えたオンナが生きていくということと、食べ物の間には密接な関係があると思う。 野菜とか玄米とか、そういうのを必要以上に賛美するところとか。
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4/22 口直しに読んだつもりだったけどけっこうガツンと。食べ物の書き方がこんなに自然な人ってなかなかいない気がする。とってつけたわけでもない、グルメでもない。食の違いって付き合っていく上ででっかいよなあ、てのは私もわかる。イメージがわきやすいところも好き。
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