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ヴィズ・ゼロ の商品レビュー

3.5

16件のお客様レビュー

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2009/10/04

2009/2/18〜2009/3/8 「TOKYO BLACK OUT」より面白かった。 これがデビュー作とは思えないぐらい、よく書けている。 あとがきにあるように関空での取材に10年もかけているのだから 当然かも知れないが、細かな描写で、キャラクターも自分のものに しているよ...

2009/2/18〜2009/3/8 「TOKYO BLACK OUT」より面白かった。 これがデビュー作とは思えないぐらい、よく書けている。 あとがきにあるように関空での取材に10年もかけているのだから 当然かも知れないが、細かな描写で、キャラクターも自分のものに しているように思えた。 女性とは思えない筆致で、今後に期待大。

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2009/10/07

昨年のこのミスにもランクインを果たした福田和代のデビュー作。 公安のエス(スパイ)たちが起こす、ハイジャック事件に、かつて大学時代に友人を殺された二人の警官が挑む・・・ ハイジャックと言うのは、よくある設定だけど、とにかく描写が細かい。 「TOKYO BLACKOUT」でも取材力...

昨年のこのミスにもランクインを果たした福田和代のデビュー作。 公安のエス(スパイ)たちが起こす、ハイジャック事件に、かつて大学時代に友人を殺された二人の警官が挑む・・・ ハイジャックと言うのは、よくある設定だけど、とにかく描写が細かい。 「TOKYO BLACKOUT」でも取材力の高さは評判になっていたが、この作品でも地道な取材活動が文章のところどころに滲み出る。 これがデビュー作とは思えないくらい。 ハイジャックお決まりの取引条件には、彼女の本業の知識がたっぷり詰め込まれ、お得感たっぷり。

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2009/10/07

面白い!! 聞いた事のナイ作家さんでしたがナカナカ骨太。スゴイ取材したんだろナァ、と思わせる作品デス。登場人物がそれぞれに魅力があるので読み始めて一気に物語に引き込まれマシタ。

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2011/08/03

航空・諜報サスペンス小説。読み応えがありました。関西空港の取材も行き届いており、リアリティが感じられました。映画化、映像化は無理かな?次回は、よりメジャーな舞台での活躍が期待できそうです。

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2009/10/04

ヴィズ・ゼロ=視程ゼロ。何も見えない状態のこと。陰惨なプロローグにまず引き寄せられる。ただのハイジャックものと違うのは、プロローグから始まった事件の背景が、骨組みをしっかり形成しているということ。ただその性質ゆえか、徐々にエンタメ性に傾いていった部分は仕方ないと納得するも、ラスト...

ヴィズ・ゼロ=視程ゼロ。何も見えない状態のこと。陰惨なプロローグにまず引き寄せられる。ただのハイジャックものと違うのは、プロローグから始まった事件の背景が、骨組みをしっかり形成しているということ。ただその性質ゆえか、徐々にエンタメ性に傾いていった部分は仕方ないと納得するも、ラストは無駄に過剰だったのではないか。ハイジャックと同時進行で変化していくそれぞれの心の闇──最初はこの部分に期待していたのだが、クライマックスに向けて強引に美化された展開が気に入らない。新人作家らしい“がむしゃら感”に幾度か読書ペースを乱されはしたが、このジャンルでは間違いなくトップクラスの完成度だろう。

Posted byブクログ

2009/10/04

最初、「ウィズ・ゼロ」かと思ったら「ヴィズ・ゼロ」。意味は、ヴィジビリテ・ゼロということで「視界ゼロ」ってことでしょうか。 香港を飛び立ったDC−9がハイジャックされて関西空港に着陸。その犯人が日本政府につけつけた要求は、お金ではなく「パラシュート」と「給油」と「ホームページを...

最初、「ウィズ・ゼロ」かと思ったら「ヴィズ・ゼロ」。意味は、ヴィジビリテ・ゼロということで「視界ゼロ」ってことでしょうか。 香港を飛び立ったDC−9がハイジャックされて関西空港に着陸。その犯人が日本政府につけつけた要求は、お金ではなく「パラシュート」と「給油」と「ホームページを見れ」というもの。話は日本政府を巻き込んだ大きな謀略サスペンスとなっていく感じです。 本作がデビュー作ということですが、内容はなかなか濃いです。話もスケールの大きなテーマですし、舞台となる管制官の様子、飛行機のパイロットの様子、さらに複雑なコンピューター、などなど、新人のしかも女性の?作家とは思えない文筆という感じです。かなり調査もしたのでしょう。もしかすると今年の「このミステリーがすごい」に選ばれるってことはないでしょうか? なんでも、福田和代さんはSF好きが高じて工学部に行き、ミステリーファンとなるそうですが、現業は金融システム開発のシステムエンジニアとか。なるほど、ハッカーの話やシステムの話が半端じゃないと感じたはずです。 こうした作品は割と好きですので、このまま映画化くらいしてほしいものですけど(読んでいてもかなり映像的なサスペンスドラマを感じました)、話の内容的にはかなり日本政府ならびに国家の危機のはずだけど、警察や政府の高官があまり出てきません。官房長官は出てきますが、先端で動くのは警察庁の13年目のキャリアである出石くらい。そこにも謎はあるのですが、そのあたりも少し弱いです。 ちなみに、この本を読み始めたのは出張中の飛行機の中。嵐の中を関西空港に降りるシーンでは、実際の飛行機が前線の影響でかなり揺れたので、臨場感たっぷりでした(^^;

Posted byブクログ