MONEY の商品レビュー
お金にまつわる犯罪のお話( ´ ▽ ` )ノ。でも、あくまで清水義範だから、桐野夏生ほど深い心情・ヤバい状況にまでは突っ込まない( ´ ▽ ` )ノ。 オレオレ詐欺だのヤミ金だの援交だの、今はまだアクチュアルだけど、今後数十年たったら「こんなこともあったっけなー、今の○○の原点だ...
お金にまつわる犯罪のお話( ´ ▽ ` )ノ。でも、あくまで清水義範だから、桐野夏生ほど深い心情・ヤバい状況にまでは突っ込まない( ´ ▽ ` )ノ。 オレオレ詐欺だのヤミ金だの援交だの、今はまだアクチュアルだけど、今後数十年たったら「こんなこともあったっけなー、今の○○の原点だなー」とか振り返る、いいネタになりそう( ´ ▽ ` )ノ。 最初のほう読んだら「悪が報われるブラック短編集かな?」と思ったけど、先を読んでいくと必ずしもそうじゃなかった( ´ ▽ ` )ノ。 東郷さんの解説、力作でベタ褒めだけど、いかんせん本書はパスティーシュ短編集じゃないんだな〜......
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宣伝プロダクションに勤める主人公は金回りがいいはずだったが、実は困っていた。お金を使うために能力を使い果たす。 いい加減な主人公が面白い。 こんな男、いそう
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お金にまつわる短編集。 誘拐事件を利用して誰も傷つけずに借金をチャラにするおやじ。援交をして万円を取るか女性としての尊厳を取るかに悩む女子高生。 出色なのは借金漬けの町工場経営者がヤミ金融に借金を寄せ、「違法だから一切返さない」と突っ張る一編。 清水義範、久しぶりで読みまし...
お金にまつわる短編集。 誘拐事件を利用して誰も傷つけずに借金をチャラにするおやじ。援交をして万円を取るか女性としての尊厳を取るかに悩む女子高生。 出色なのは借金漬けの町工場経営者がヤミ金融に借金を寄せ、「違法だから一切返さない」と突っ張る一編。 清水義範、久しぶりで読みましたがこの手のものを書かせると上手いですねぇ。
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特に、「轟政嗣の借金」と「ミスターXの誘拐」がよかった。 「轟政嗣の借金」 轟政嗣は借金を重ねる。 「法で定められた利息の上限を上回って貸した金は、それ自体が違法。だから返済義務はない」 ということに目をつけるのですね。 そして意識的に闇金融から借金を重ね、そし...
特に、「轟政嗣の借金」と「ミスターXの誘拐」がよかった。 「轟政嗣の借金」 轟政嗣は借金を重ねる。 「法で定められた利息の上限を上回って貸した金は、それ自体が違法。だから返済義務はない」 ということに目をつけるのですね。 そして意識的に闇金融から借金を重ね、そして取り立ての電話と堂々と渡り合い、返さないよ、と主張する。 これはすごいです。法には詳しくないのですが、これはたぶん法的に正しいです。だから、闇金融からお金を借りて、借りて借りまくって、そして返さないということができる。度胸さえあればですね。 (作者注:これはフィクションであり、実際にこんなやり方でうまくいくと思うのは、大変危険です。) 確かに危険ですね。しかし、法的には「あり」なんでしょうね。 「ミスターXの誘拐」 誘拐犯の心理をよくつかんでいますね。 誘拐された側の家族もびくびくだが、誘拐した方もびくびくですよ。それは。 誘拐がうまくいくという保証はない。罪は重いし、殺しでもすれば極刑。うまくいくだろうか、とびくびくしているはずですね。そこのところに目をつけたのがおもしろい。 結局は芝居だったのですが・・・。 解説で郷原宏氏が、清水義範と芥川龍之介を比較しているのも納得しました。
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お金に振り回されている人々をおもしろおかしく皮肉った小説。身近なお金がテーマなだけに、ある場面場面でふと現実がよみがえります。
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