書店風雲録 の商品レビュー
書店員だった頃から気になっていた本。 池袋のジュンク堂でサイン本!が積まれていたので続編とともに思わず購入。 いやー、現役書店員だった頃に読まなくてよかった(笑)もし読んでたらまだ書店員続けてただろうなぁ。 著者始め、この本に出てくるリブロの書店員たちは本当にすごい。自分の書店員...
書店員だった頃から気になっていた本。 池袋のジュンク堂でサイン本!が積まれていたので続編とともに思わず購入。 いやー、現役書店員だった頃に読まなくてよかった(笑)もし読んでたらまだ書店員続けてただろうなぁ。 著者始め、この本に出てくるリブロの書店員たちは本当にすごい。自分の書店員時代を振り返るともう一回一からやり直したくなる気分。 ってことで、書店員だった人にも書店好きにもぜひとも読んでほしい本だけど、現役書店員は読まない方がいいかな(笑)
Posted by
リブロ本店の閉店にビックリして読んだ本。自分の文化圏からは少しズレていたので、年に数回程度の訪問ではあったが、それでも面白い特徴のあるいい本屋だったので閉店は本当に残念だった。 本が好きなくせに、書店員という仕事をよく理解してない自分には、その魅力、大変さが分かって面白く読めた...
リブロ本店の閉店にビックリして読んだ本。自分の文化圏からは少しズレていたので、年に数回程度の訪問ではあったが、それでも面白い特徴のあるいい本屋だったので閉店は本当に残念だった。 本が好きなくせに、書店員という仕事をよく理解してない自分には、その魅力、大変さが分かって面白く読めた。ただ、棚を見てその書店員さんの想い考えまで読み取れる人はどれくらいいるのかな。私には無理です。
Posted by
7月20日、リブロ池袋本店は閉店した。その理由については書かない。 一般に、新聞各紙やネットでは、「ニューアカ」や「セゾン文化」、その時代の終焉を象徴するものとして取り上げられた。あるいはもっと単純に、競合のジュンク堂に負けた、と見るだろうか。 90年代にリブロからジュンク堂に移...
7月20日、リブロ池袋本店は閉店した。その理由については書かない。 一般に、新聞各紙やネットでは、「ニューアカ」や「セゾン文化」、その時代の終焉を象徴するものとして取り上げられた。あるいはもっと単純に、競合のジュンク堂に負けた、と見るだろうか。 90年代にリブロからジュンク堂に移籍した書店員が、リブロ在籍中の内情をエッセイ風に書いた本を読めば、時代の変化がよくわかる。当時は、300坪もあれば立派な大型書店だった。「何でもある書店」などなく、あっちの書店にはないものが、こっちの書店にはある。だからリブロは、老舗の主流派書店とは違った品揃えで、新興の潮流や、異端、周縁、マイノリティへの近接を表現できた。 しかし、売場拡大競争が進むと、その全てを包含するメガストアに優位性が移った。そのとき、田口がジュンク堂への移籍を選んだのは、まさに慧眼だった。その後、書店におけるリベラリズムの発現は、面積一番店を志向するジュンク堂がリードした。 近年、カフェ併設、イベント重視の小型書店が注目を集めている。書店における、コミュニタリアンの隆盛と言っていいだろうか。時代が変われば、書店も変わる。その変化が、単なる状況追随ではなく、自由創造的なものであれば、きっとおもしろい。
Posted by
ジュンク堂池袋店で見つけた一冊。書店関連の棚があって、ついつい反応してしまった。 単行本が出たのが2003年ということで、情報としては古いのだが。 リブロ・ジュンク堂・三省堂・紀伊国屋・丸善など、今も書店業界を牽引する大御所書店が、どのように奮闘してきたかを垣間見ることができる...
ジュンク堂池袋店で見つけた一冊。書店関連の棚があって、ついつい反応してしまった。 単行本が出たのが2003年ということで、情報としては古いのだが。 リブロ・ジュンク堂・三省堂・紀伊国屋・丸善など、今も書店業界を牽引する大御所書店が、どのように奮闘してきたかを垣間見ることができる。 勉強になります!
Posted by
私は本当に本が好きだ。そして本屋が好きだ。購入先のメインがインターネットに移っても、週に2~3度は書店を巡らないと気が済まない。 「池袋リブロ」、「西武セゾン文化」という単語は、半ば伝説めいて私の中にもあるが、実際はその恩恵に浴したのは私より一つ二つ上の世代であって、私自身はそ...
私は本当に本が好きだ。そして本屋が好きだ。購入先のメインがインターネットに移っても、週に2~3度は書店を巡らないと気が済まない。 「池袋リブロ」、「西武セゾン文化」という単語は、半ば伝説めいて私の中にもあるが、実際はその恩恵に浴したのは私より一つ二つ上の世代であって、私自身はそんなとんがった文化が花開いた幸せな時期がかつてあったという程度の認識しかなかった。 著者はその文化を、その時代を当事者として経験し続け、今もなお第一線で活躍する書店員。彼女が関係者へのインタビューを取り混ぜながら、かつての池袋リブロを中心に一つの文化の隆盛とひとまずの終焉を語りあげる。 そこには自分の仕事に誇りと信念を持って取り組んだ人々の静かなる熱を宿した記録があった。ただ、当時の池袋リブロを知らない人間にはちょっとわかりにくい構成だ。話がポンポン飛びすぎる。それに当時のニューアカやポストモダンといわれても、あまりピンとこない。やはりその時代を経験していないと理解できないものもあるんだな。 それでも、読了後、何の理由もなく「ああ、だから僕はこんなにも本屋に行くのか」と納得してしまった。
Posted by
残念ながら、リブロに関しては行った事はありませんが、読んでいる限り時代の活気や勤める書店員の面白さが伝わってきます。
Posted by
リブロブックセンターの成り立ちから繁栄と衰退の歴史について書店員の視点で書かれたエッセイ。 あまり業界のことを知らないので固有名詞が多数使われている部分は非常に読み辛かったが、後半まで来るとあまり気にせずに読み進められるようになった。 再販制度は知っていたけど、「新再販制」は...
リブロブックセンターの成り立ちから繁栄と衰退の歴史について書店員の視点で書かれたエッセイ。 あまり業界のことを知らないので固有名詞が多数使われている部分は非常に読み辛かったが、後半まで来るとあまり気にせずに読み進められるようになった。 再販制度は知っていたけど、「新再販制」は知らなかったので、最後の「バーゲンブックフェア」の章はすごく面白かった。 書店の仕事はスリリングだ。 楽しそうなんて気軽に言ったら怒られてしまうかも。 かなりタフじゃないと務まらないと思いながらも、でもやっぱり楽しそうに思えてしまう。 この本に登場する書店員さんが活き活きしてるからそう思うのかもしれない。 書店員って専門家だし、職人だ。
Posted by
恥ずかしながら、リブロがそんな位置づけの書店だったなんて全然知りませんでした。 トットちゃん積みを生んだ書店・・・! 個人的にかなりお馴染みのキデイランドがちらちら出てくるのも良いです。
Posted by
一気に読み切った。読みながら、懐かしさと一抹の寂しさを感じた。ああ、もう私はあのときの私ではない…。でも、まぎれもなく、その延長線にいる私だ。リブロが1975年に始まったなんて、全然知らなかった。私が物心ついたころには既にあったんだ。後に、西武線に乗って高校に通うようになって、池...
一気に読み切った。読みながら、懐かしさと一抹の寂しさを感じた。ああ、もう私はあのときの私ではない…。でも、まぎれもなく、その延長線にいる私だ。リブロが1975年に始まったなんて、全然知らなかった。私が物心ついたころには既にあったんだ。後に、西武線に乗って高校に通うようになって、池袋は一番使い勝手のいい、我が青春の舞台。ちょっと田舎くさいけど、その田舎くささが安心感につながる不思議な場所だった。東口の西武口の改札やチケットセゾンは待ち合わせ場所の定番。西武デパートは、他のデパートとは違って、そこらじゅうに、高校生が「他の誰でもない自分」を発見するきっかけが転がっている、斬新な目線、視線のあふれる場所だった。あの頃見た、西武美術館で見た故宮博物院展のカタログはまだ実家の本棚にある。その頃からか、無意識に、いつも新たな発見のある本屋を探している。今日は私に何を見せてくれるんだろう、ってワクワクしながら本屋のはしごをしてしまう。なぜなら、それは、新しい自分が発見できるような、発見できた錯覚に酔えるから。
Posted by
- 1