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林檎の木の道 の商品レビュー

3.7

16件のお客様レビュー

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2011/08/18

暑い夏の最中の物語なのでこのあっついなかに読むと何となく臨場感がありました。 ただあまり私は好きな話でではなかったです。 登場人物に苦手なタイプが多すぎでした。 主人公は語り手なのでまあ仕方ないのですが何の根拠もなくヒトを 人殺し呼ばわりするヒロイン(あれ、何か意味があ...

暑い夏の最中の物語なのでこのあっついなかに読むと何となく臨場感がありました。 ただあまり私は好きな話でではなかったです。 登場人物に苦手なタイプが多すぎでした。 主人公は語り手なのでまあ仕方ないのですが何の根拠もなくヒトを 人殺し呼ばわりするヒロイン(あれ、何か意味があったのかと最後まで気にしてたのですが特に理由があってそう言ったわけではなさそうですね)とか、子供に自分が食べる分だけの料理を作らせる母親(卵が2個しかなくても自分の卵焼きは卵二個使用で息子に調理させるってのが理解不能)とか、自分のことしか考えない被害者とか。正直、殺されて当たり前、とは言いたくありませんが…ゲームって…。これほど同情しづらい被害者も初めてでした。 個人的には涼子さんと被害者の女の子って実はそれほど仲良く無かったんじゃない?とか思いながら読んでました。

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2011/04/14

樋口有介のエッセンスを詰め込んだような作品。ミステリ部分のつまらなさと幼稚園の同級生という繋がりの弱さがなければ、代表作たりえたのでは。

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2011/03/03

十七歳の暑く単調な夏休み、広田悦至は元恋人の由実果が、千葉の海で自殺したことを知る。事件の日、渋谷からの彼女の呼び出しを断っていた悦至。渋谷にいた彼女がなぜ千葉で自殺を?再会した幼なじみの涼子とともに事件を調べ始めると、自分たちの知らなかった由実果の姿が、次第に明らかになってくる...

十七歳の暑く単調な夏休み、広田悦至は元恋人の由実果が、千葉の海で自殺したことを知る。事件の日、渋谷からの彼女の呼び出しを断っていた悦至。渋谷にいた彼女がなぜ千葉で自殺を?再会した幼なじみの涼子とともに事件を調べ始めると、自分たちの知らなかった由実果の姿が、次第に明らかになってくる―。悲しくも、爽やかな夏の日々の描写が秀逸な、青春ミステリの傑作。

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2010/05/08

 どうやら、樋口有介、ここにきて再評価(?)もしくは、出版社のしがらみ(?)から脱したらしい。  これも、別の出版社からでてたもののほとんど絶版状態だった。このたび、めでたく創元推理文庫から出たわけだ。  めでたい、めでたい。  ってことで、デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」も復刊...

 どうやら、樋口有介、ここにきて再評価(?)もしくは、出版社のしがらみ(?)から脱したらしい。  これも、別の出版社からでてたもののほとんど絶版状態だった。このたび、めでたく創元推理文庫から出たわけだ。  めでたい、めでたい。  ってことで、デビュー作「ぼくと、ぼくらの夏」も復刊していただきたいんだが、賞をとった作品っていうのはかえって難しいかもね。  さて、内容である。  主人公は高校生、ちょっと付き合った女の子がある日自殺してしまう。で、その原因を探る話。  ……って、「風少女」じゃんww  主人公も造形も似てる。クールを気取っているというか、ヘンクツというか。でも「林檎の木の道」は、まず強力な母親の存在にあてられるので、そんなことどうでもいいや、って感じになるのである。  うん、主人公の母親と祖父にもっていかれてます。  一緒に謎をさぐる女友達も、樋口有介らしいヒロインなんだけど、母親に負けてます。つか、自殺した子も結構強烈なキャラなんだけど、負けてます。  ま、この存在がないと、「風少女」とそっくりじゃんと烈しくつっこみをいれたくなるんだけどね。  とりあえず、死人が少ないのがいい。  でもって、謎を解いたからといって、何もかもが解決するわけじゃないところがいいの。  主人公がちょっと大人な分、私は「風少女」の方がいいなと思うんだけどね。  続けて読んでしまうと、ちょっと残念かも。  うん、同じように樋口有介、コンプリートするぞぉと思ってる方、未読なら「風少女」と「林檎の木の道」は続けて読むのはやめましょうww

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2010/01/27

長いので、一応あらすじを。 夏休みで暇を持て余していた主人公・悦至は、ある日電話でかかってきた彼女(はっきり付き合っていたわけではない)からの誘いを断る。その後、彼女が自殺をしたことを知った悦至。その理由を探るべく、幼馴染である涼子と共に行動していると、自殺ではなく他殺だったこと...

長いので、一応あらすじを。 夏休みで暇を持て余していた主人公・悦至は、ある日電話でかかってきた彼女(はっきり付き合っていたわけではない)からの誘いを断る。その後、彼女が自殺をしたことを知った悦至。その理由を探るべく、幼馴染である涼子と共に行動していると、自殺ではなく他殺だったことに気付く。二人は事件の真相を知ろうとするが――。 今まで読んだ樋口先生の作品の中で、一番ラブラブだったような。とにかく恋愛要素のイベントがけっこう入っていて、個人的にかなり好きです。小説のクオリティも高いし、好きだけど、なんだろうな。主な登場人物に個性がない。今まで読んだ樋口作品の青春ミステリの設定が、ほとんど似ているせいもあるし、それだけじゃなく主人公の生意気さとか性格も似ている。それほどヒロインに魅力も感じなかったし、前半は★2つの感想でした。 ただ、いろいろと問題のあるマツブチくんを利用し、作者の偏見だけで成り立つような物語にならなくてよかった(ネタばれになるので、遠まわしな言い方です、すみません;)。 それと主人公の母親が語る理論にも興味があります。読んでいて面白かったし、考えさせられました。小説というのは読んで面白いだけじゃなく、考えることも大切だと思っているので★4つ。

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2011/08/28

樋口センセの作品には夏が似合う〜読んでいて暑さがジリジリと伝わってきます。でも、この暑さとは正反対に主人公の男子は妙〜に冷めている 夏の暑ささえ遠くから見ているような距離感が読んでいて心地よかったりするんです。 悦至くん、どうかそのまますくすく大きくなって立派なハードボイルドおや...

樋口センセの作品には夏が似合う〜読んでいて暑さがジリジリと伝わってきます。でも、この暑さとは正反対に主人公の男子は妙〜に冷めている 夏の暑ささえ遠くから見ているような距離感が読んでいて心地よかったりするんです。 悦至くん、どうかそのまますくすく大きくなって立派なハードボイルドおやじになってね〜

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