この国で女であるということ の商品レビュー
単行本は読んでいたけれども、文庫本は中島みゆき・重信メイ(重信房子の娘)・たかの友梨・山本文緒が入っているというので改めて読みました。
Posted by
「女」にインタビューして 「女」に語らせて 「女」を書かせたら この人の右に出る人は いない その「女」を通して その時代の世相が鮮やかに 浮かび上がってくる
Posted by
まず、タイトルが秀逸。 桃井かおり・林真理子・ 天海祐希・一条ゆかり・ 扇千景・吉田美和… 90年代前半から10年程の間に、 アエラ『現代の肖像』に収録された インタビュー20本です。 司馬遼太郎の著書にも 『この国のかたち』というタイトルの エッセイがありますが &q...
まず、タイトルが秀逸。 桃井かおり・林真理子・ 天海祐希・一条ゆかり・ 扇千景・吉田美和… 90年代前半から10年程の間に、 アエラ『現代の肖像』に収録された インタビュー20本です。 司馬遼太郎の著書にも 『この国のかたち』というタイトルの エッセイがありますが "この国"という表現が 読み手それぞれに 様々な解釈を 思い浮かべさせてくれるので "女として生きていく"という一言が より力強く、切実さを増して、胸に響きます。 もう何度 繰り返し読んだことかー。 ただのインタビュー集ではない。 20人ひとりひとりの話が きちんと物語になっている。 それでいて 彼女たちの息遣いが ふと 耳元で聴こえたかのような そんな 生々しく 近しい存在にも感じられます。 著者の文体も 言葉の選び方も 距離の取り方も たまらなく好きな一冊です。
Posted by
名インタビュアー・ライターといわれる著者が、各界の一角をなした女性たちについてまとめたもの。もともとは「AERA」誌の連載だったそう。登場するのは以下の方々。 欲望――桃井かおり、北川悦吏子、一条ゆかり、扇千景、林真理子、たかの友梨 表現――白石加代子、中島みゆき、天海祐希、坂東...
名インタビュアー・ライターといわれる著者が、各界の一角をなした女性たちについてまとめたもの。もともとは「AERA」誌の連載だったそう。登場するのは以下の方々。 欲望――桃井かおり、北川悦吏子、一条ゆかり、扇千景、林真理子、たかの友梨 表現――白石加代子、中島みゆき、天海祐希、坂東玉三郎、大竹しのぶ 母の娘・父の娘――田岡由伎、山本文緒、藤間勘十郎、重信メイ 闘い――辛淑玉、山本容子、桂あやめ、田嶋陽子、田辺聖子 一角をなした女性というと、しなやかに生きているというイメージがあるのだが、そういう意味ではこの本の登場人物はどちらかといえば、武骨だったり、不器用ゆえに一筋の道をいっているというイメージ。そして、世間の価値観を気にせず、わが道を行く人たちという感じ。ビジネスとか実業界の人がほぼいないのだけど、考えてみればビジネス界や政治の世界などは、「名誉男性」などとして「しなやか」に生きていくことができる世界なのかもしれない。つまり、本気で生きていこうとすれば、女も男も関係なく無骨に生きることになるんじゃないかな。 実は、読む前はタイトルがタイトルだけに、もっとフェミニズムやジェンダーの視点に寄った本かと思っていた。だけど、端的に各人物について書かれた内容からは、どこかの本にありがちな、女として生きる苦しさ、つらさ、恨み言は出てこない。 そのわけは、この本でただ一人の男性・坂東玉三郎の言葉が表していると思う。 「なにさ、泥つけて汚い。僕が楽しいんだからいいじゃないか」 幼い頃、ままごとで女役をやっていて、男の子たちにはやされたときに、こう思っていたのだとか。自分が楽しいから、あるいは選んだ、選ばざるをえなかった道だから、自分の責任で道をいく。この本が教えてくれるのはそういうことだ。
Posted by
女性から女形まで、日本に生きる女性たちのインタビューをまとめた一冊。20人が載っているのだけれど、1人1人が読みごたえがあり、面白い。 ただ、女であるだけで生きていけないのだなぁ……………と。 しかしながら、男であるということ、という本は無いのね。いや社長列伝的な本を読め...
女性から女形まで、日本に生きる女性たちのインタビューをまとめた一冊。20人が載っているのだけれど、1人1人が読みごたえがあり、面白い。 ただ、女であるだけで生きていけないのだなぁ……………と。 しかしながら、男であるということ、という本は無いのね。いや社長列伝的な本を読めば男性しかいないかな? 男性は人として生きられるけど、女性は人の前に女であるということが付いてきてしまう気がする。なんとなくだけどね。
Posted by
生きている以上、ジェンダーの壁に悩み苦しまされる。 何より島崎さんの文章が巧みで引き込まれる。とても丁寧に取材している印象を受ける。
Posted by
仕事をしている女性で、ジェンダーによる壁を感じたことのない人は、いないだろう。そんな壁にぶちあたった2年前に、本屋さんで出会った一冊。 タイトル買いをしたが、内容は予想よりはるかに良かった。 アエラで掲載された、さまざまな立場の女性のインタビューをつうじて、「この国で女性であ...
仕事をしている女性で、ジェンダーによる壁を感じたことのない人は、いないだろう。そんな壁にぶちあたった2年前に、本屋さんで出会った一冊。 タイトル買いをしたが、内容は予想よりはるかに良かった。 アエラで掲載された、さまざまな立場の女性のインタビューをつうじて、「この国で女性であること」の意味、難しさ、喜び、そして希望を描き出そうとした、中身の濃い、読んでよかった一冊。 共感できる部分があふれている。落ち込んだ時、貴女を力づけてくれるはず。
Posted by
テレビ欄のコラムもおもしろい、島崎今日子さんのAERA「現代の肖像」の傑作選。うまく表現できないけど、文章のテンポと、おおっと思わせるうまさは才能でしょうね。登場する人たちは、みな魅力的。
Posted by
高校の頃、教師に「みなさん、ほんの数十年前まで女は人間ではなかったんですよ。」と言われてぶっ飛んだことがある。偏ったフェミニストになるつもりはないけど、今も闘っている女の人がいるんだと思った。
Posted by
各方面で活躍する女性へのインタビュー集。斎藤美奈子は「女の子には出世の道が二つある」(←社長と社長婦人ってことですね。)と言ったけれど、やっぱ、それって名言だなと再認識。
Posted by
- 1