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山河太平記 の商品レビュー

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2023/03/04

2007年発行、筑摩書房のちくま文庫。太平記を主に地理の分野から解説していく。著者の取材の姿が出てくるのは前半部のみだが、全編にわかって取材を実施していたらしい。太平記の南北朝時代は人気のある時代ではないが、この時代があったからこそ室町時代の日本文化が生まれたという主張は納得がい...

2007年発行、筑摩書房のちくま文庫。太平記を主に地理の分野から解説していく。著者の取材の姿が出てくるのは前半部のみだが、全編にわかって取材を実施していたらしい。太平記の南北朝時代は人気のある時代ではないが、この時代があったからこそ室町時代の日本文化が生まれたという主張は納得がいく。通史的な記述になっていて、著者独自の見解もいろいろとある。ただ、詳細の歴史の記述はないので、アウトラインぐらいは知らないと面白くないだろう、 あとがき:「あとがき」、「文庫版あとがき」、解説:「『太平記』と東アジア世界」兵藤裕己、備考:雑誌『太陽』に1978年新年号から翌年6月号まで16回連載したもの、1979年7月、平凡社より刊行されたものの文庫化、

Posted byブクログ