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科学はどこまでいくのか の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2021/03/16

『構造主義科学論の冒険』(1998年、講談社学術文庫)などで展開された著者の科学論の概要を、あらためて論じなおした本です。 著者は、科学における「原子」や「法則」といった基礎的な概念が、言語による科学的な記述のなかでどのような位置価をもっているのかという観点から解釈しています。...

『構造主義科学論の冒険』(1998年、講談社学術文庫)などで展開された著者の科学論の概要を、あらためて論じなおした本です。 著者は、科学における「原子」や「法則」といった基礎的な概念が、言語による科学的な記述のなかでどのような位置価をもっているのかという観点から解釈しています。とくに、時間の変遷を通じた同一性を可能にするために実念論的な理解がともなうという主張が、著者の「構造主義科学論」の独創的なものだといえるように思います。さらに、そうした観点から「制度としての科学」の実態を、科学社会学的な立場から批判的に解明する試みもなされています。 こうした著者の立場は、社会的構成主義のもっともラディカルな立場に近いものであるように感じますが、とくに「文庫版のためのやや長いあとがき」と題された最終章では、環境問題や遺伝子操作などの問題に踏み込んでいます。主として科学的認識論と科学の制度的側面についての考察がおこなわれた前著『構造主義科学論の冒険』以上に、科学のもつ政治的な側面についての批評が前面に押し出されており、そうしたスタンスにも社会的構成主義と親和的なものが感じられます。

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2012/07/13

読み始めました。 (2012年7月10日) この本、すごく、面白い。 (2012年7月12日) ★が5つしかないのが、悔しいですね。 10個くらい、つけたい。 2012年に読むと、この本は、予言の書に読めます。 今からでも、遅くないので、まだ読んでない方はぜひ、 読んでみて...

読み始めました。 (2012年7月10日) この本、すごく、面白い。 (2012年7月12日) ★が5つしかないのが、悔しいですね。 10個くらい、つけたい。 2012年に読むと、この本は、予言の書に読めます。 今からでも、遅くないので、まだ読んでない方はぜひ、 読んでみてください。 「文庫版のためのやや長いあとがき」から読むとよいでしょう。 (2012年7月13日)

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2012/01/18

現代人は科学に弱い。「科学的に実証されている」と言われれば、一も二もなく信用してしまう。しかし科学万能の夢は過去のものとなり、科学が人びとを幸せにしてくれないことに、私たちは気づいてしまった。そもそも科学とは、一体何なのか。私たちの欲望を刺激してやまない「装置」なのか。真理と進歩...

現代人は科学に弱い。「科学的に実証されている」と言われれば、一も二もなく信用してしまう。しかし科学万能の夢は過去のものとなり、科学が人びとを幸せにしてくれないことに、私たちは気づいてしまった。そもそも科学とは、一体何なのか。私たちの欲望を刺激してやまない「装置」なのか。真理と進歩の夢を追いかけながら巨大化し、なお自己増殖しつづける科学のありようを虚心に見つめ、その功罪を検証。「文庫版のためのやや長いあとがき」を増補して、ますますラデイカルに展開する現代科学論。(「BOOK」データベースより)

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2011/11/08

前半では科学が求めた真理という「物語」についての歴史が語られ、後半では科学のこの先の不安要素と、それに対するいくつかの提案が語られている。 前半はあまり読んだことのない観点からの科学の歴史であり、大変興味深かったが、後半への繋がりがなく、唐突な感じがした。 それを気にしなけれ...

前半では科学が求めた真理という「物語」についての歴史が語られ、後半では科学のこの先の不安要素と、それに対するいくつかの提案が語られている。 前半はあまり読んだことのない観点からの科学の歴史であり、大変興味深かったが、後半への繋がりがなく、唐突な感じがした。 それを気にしなければ、科学のゆくえについての考察には知的刺激をたくさん受けることができ、楽しめた。後半で突然文体が変わるところも本音が出た感じで逆に好感が持てた。

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2009/10/04

科学もまた自然の意味づけに関する一つの考え方に過ぎないという事を説明するために、前半では科学の意味や発展の歴史を説明し、後半では現代科学に対する問題提起を行っている。特に後半部分は確かにそうだと共感できたが、結論の部分はやや極端すぎるかなという気がした。科学の特徴や方法論、誕生の...

科学もまた自然の意味づけに関する一つの考え方に過ぎないという事を説明するために、前半では科学の意味や発展の歴史を説明し、後半では現代科学に対する問題提起を行っている。特に後半部分は確かにそうだと共感できたが、結論の部分はやや極端すぎるかなという気がした。科学の特徴や方法論、誕生の話はとても面白かった。

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