歴史としての戦後史学 の商品レビュー
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網野善彦氏の目から見た戦後歴史学(主として中世史)の変遷を、論文書評・日本常民文化研究所の移り変わりなどを通して、浮き彫りにするもの。農業(特に米作)以外の商業史・都市史・漁業史などに焦点を当てていく網野氏の研究活動の基盤を理解することができる。ただ、私の側に、荘園制の変遷過程に関する知識がなく、まだまだ読みこなせていない。ちなみに、渋沢敬三と柳田國男の歴史学に関する手法の違いについてⅤ章に書かれているが、興味深い内容である。
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