それでもクラシックは死なない! の商品レビュー
日本のクラシック販売業界が生ぬるく瀕死の状態にあっても、実際にはすばらしいアルバムが出ていると主張して、著者は厳選100枚を紹介している。絶対間違いないと自信たっぷりである。古いCDの発掘・復刻、有名指揮者・演奏家、無名のベテラン・若手の音楽家、埋もれた作曲家たちを怒涛の如く取り...
日本のクラシック販売業界が生ぬるく瀕死の状態にあっても、実際にはすばらしいアルバムが出ていると主張して、著者は厳選100枚を紹介している。絶対間違いないと自信たっぷりである。古いCDの発掘・復刻、有名指揮者・演奏家、無名のベテラン・若手の音楽家、埋もれた作曲家たちを怒涛の如く取り上げていて、その誉め言葉の過激なことは無類である。 「いてはいけない魔教徒の集会に参列してしまったような恐怖感・焦燥感を感じた」(ケーゲル) 「この耽美的な美しさは夜の海の毒クラゲ」(エッシェンバッハ) 「うへえ、いまどきこれほど強烈な体臭を感じさせるピアニストがいるんだ」(フジ子・ヘミング) 「奇怪・痛快・爽快」(ガロワ) 「まさかの地獄絵図」(デ・サバダ) 「史上最狂のチャイコフスキー」(ホロヴィッツ) 「わがまま個性か?ついに復活!史上空前の美」(フー・ツォン) 「異端と野生、お下劣炸裂」(ユーリ・シモノフ) 「音楽史上最も淫蕩で狡猾な作曲家」(アレッサンドロ・ストラデッラ) 「この世で最も神に近い音楽」(ビーバー) いやはや、凄いでしょ。聴きたくなるでしょ。でもねえ、買うとなると結構かかるよ。
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