「AP」方式による次世代リーダーの発掘と集中的育成 の商品レビュー

ウィリアム・C.バイアム,オードリー・B.スミス,マシュー・J.ペース【著】,竹内清之【監訳】,マネジメントサービスセンター【訳】

2020/07/19

こちらも仕事で必要になったので、ナナメ読み。

直近で読んだ「CEOを育てる」同様、
経営者育成をシステマティックに行う方法論（今でいうタレントマネジメントのはしり）について書いた本だが、
こちらも古い本とは言え、今でも十分通じる考え方・哲学が載っている。
というより、多くの日本企業は、この本が出た2000年代前半から、
この分野で進化していないのではないかとちょっと不安になってきてしまう。。

人事系のコンサル会社が書いた本なので、どうしても自社サービスへの誘導感はぬぐえませんが、
それでも結構頑張って自社のノウハウを開示してくれていて初心者にとっては学びになることが多かったです。

「CEOを育てる」との大きな違いに感じたのは、
こちらの本では、経営人材候補に対して、
「あなたは将来の経営人材候補に選ばれました」としっかり伝えるところ。
そして、候補者自身が自分の育成プランを考えていくところ。
これ、言ってしまうと、逆に言われない人は、
プールに入っていないという意味で、
言うのと言わないのとどっちがいいんでしょうかね。。
ま、答えがある世界ではないとは思いますが、
色々考えるきっかけにはなる本だと思います。