四谷シモン(前編) の商品レビュー
「四谷シモン前編」 ドールや澁澤関連を読んでいると、必ず出てくる四谷シモンという名前。 奇しくも鎌倉という地の古本屋で発見したので、衝動買いしたもの。 偉大な才能を持った人なので、「言葉」はあまり必要ないのだなぁと感じる。 言葉で整理思考することなく、直感的に創作して、...
「四谷シモン前編」 ドールや澁澤関連を読んでいると、必ず出てくる四谷シモンという名前。 奇しくも鎌倉という地の古本屋で発見したので、衝動買いしたもの。 偉大な才能を持った人なので、「言葉」はあまり必要ないのだなぁと感じる。 言葉で整理思考することなく、直感的に創作して、すばらしい人形が作れる。 そしてあふれる「創作熱」みたいな衝動は、なかなか整理された言葉としては残せない。 人形愛とは自己愛である、という澁澤の命題を、実現した作家、という感じ。 人形と写真によるアートを混同してはいけない、という指摘は、なるほど、と。 暖かいものよりも、冷たくつるつるしたものを、という志向にも、なるほどなるほど、と。
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