遠い遠い街角 の商品レビュー
1960~70年代の街並みを舞台にした、当時の少年、少女たちを取り巻く、怪奇・幻想・科学・ミステリーの物語に、現代の世界が妖しく交錯する世界観は、好きな方には、本当にたまらない設定だと思う。私もその一人です。 更に、当時の世界観を再現するべく、レトロなアイテム、歴史、文学、芸能...
1960~70年代の街並みを舞台にした、当時の少年、少女たちを取り巻く、怪奇・幻想・科学・ミステリーの物語に、現代の世界が妖しく交錯する世界観は、好きな方には、本当にたまらない設定だと思う。私もその一人です。 更に、当時の世界観を再現するべく、レトロなアイテム、歴史、文学、芸能、オカルト等も、豊富に登場して、物語の世界にどっぷり浸からしてくれる。私の子供時代は、もう少し後なのだが、駄菓子屋で売ってた妖怪の煙に、ソノシート、特撮の怪獣、当時の21世紀の未来予想図、大阪万博、等々、心ときめくものがありました。 幼い頃、私も土管の中に秘密基地めいたものを設定したり、自宅の近くに廃墟めいた建物があって、ありもしない怪奇想像をしながら、勝手にワクワクしたりしていたことがあったなと懐かしく思い、当時はパソコンやスマホ等、便利な物で溢れすぎてなかった故に、想像力も豊かだったのだと実感しております。
Posted by
レトロな雰囲気がいっぱいの、幻想連作短編。 全編非常に好みのテイストです。しかし……あああ、せめてあと10年ほど早く生まれていればっ!!!という思いがいっぱいで(泣)。昔の雰囲気を味わいながらも、表面的にしか味わえないかなあ……この時代を過ごした人になら、ものすごく臨場感あるのか...
レトロな雰囲気がいっぱいの、幻想連作短編。 全編非常に好みのテイストです。しかし……あああ、せめてあと10年ほど早く生まれていればっ!!!という思いがいっぱいで(泣)。昔の雰囲気を味わいながらも、表面的にしか味わえないかなあ……この時代を過ごした人になら、ものすごく臨場感あるのかなあ、という気分。 お気に入りは「跫音の夜」。時代によって異なる「恐怖」の形というものに、ほんの少し寂しさを覚えました。昔は怖かったものが、今は怖くなくなったりする。昔持っていた「怖い」という気持ちは、思い返せば何だか懐かしいですねえ。それを思うと現代の具体的な恐怖ってのは、やたら味気ないかも。
Posted by
- 1