学びなおしの天文学 の商品レビュー

松森靖夫【著】

2016/01/22

天文学はテレビの番組でも特集があったりして自然科学のなかでは比較的に人気のある分野だとは思うが、反面で体系的に学ぼうとすると小中学校理科の天文の範囲は学年ごとにバラバラにされて、案外手強いんじゃないだろうか。
本書は基礎編、応用編へとかけて小中学校レベルの理科の天文学の理解を目指している本で、基本的に天動説的な理解を中心にして話を進めているのだが、それだけでも案外高度な理解を要するものなのだと逆に感心する。
この本は一部ワーク形式になっていて、簡単な観測や実験、一部では思考実験なども行って体感的に、しかも体系的に学べるようになっている。
時として冗長かなと思うものや、月の満ち欠けなんかはそうたが実際にサッカーボールやLEDライトを駆使した方がわかりやすいのではないかと思うようなものもないではないのだが、これだけのことがわかれば天文学はかなり身近に感じられる学問になるのではないだろうか。もちろん全て一人で実行可能なものだが、もし機会があるなら、こういうのは数人のグループでやった方が面白いんじゃないかとも思わないではない。

2011/01/19

小・中学校の理科の授業で習う、太陽・月・星（あるいは星座）の動きや、月の満ち欠け、日蝕・月蝕。そして天体の動きを表すのに使われる透明半球。あれがさっぱりわからなかったという人もいるはず。書き込み式で、キホンのキから少しずつ無理なく学べる、今までに無かった恰好の再入門書。

【図書館1階開架　440/MAT】