出身県でわかる人の性格 の商品レビュー
一概には言えないし、兵庫県、京都府、滋賀県、大阪府、和歌山県なんかは もっと地域によって気質が違う。著者の知らない地域と思われる県は新人国記に頼るところが多く、もう少し取材をして書いて欲しかったと思う。
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日本人はなぜか、血液型や星座、姓名や顔相、手相に至るまで、性格の判じ分けというものが大好きである。その判じ分けの材料として「出身県」が用いられることもしばしばだが、他の材料に比べて、その県(廃藩置県以前までさかのぼって藩といってもいい)が辿って来た歴史なり、形成してきた伝統文化...
日本人はなぜか、血液型や星座、姓名や顔相、手相に至るまで、性格の判じ分けというものが大好きである。その判じ分けの材料として「出身県」が用いられることもしばしばだが、他の材料に比べて、その県(廃藩置県以前までさかのぼって藩といってもいい)が辿って来た歴史なり、形成してきた伝統文化なりを根拠にしている分、「むべなるかな」と納得できる部分が多いように思う。まぁ、人間の性格なんて、全くの同一条件化にあってさえ、ステレオタイプ化出来るものではないので、本書に書かれていることを全て鵜呑みにする必要はないが、人間関係構築の参考にするか、ちょっとした手慰みに読むには、もってこいの本であろうと思う。 私などは典型的な長州人であるが、山口の県民性について(あ~、分かる分かる。そういう所あるよな~)と苦笑交じりに納得する部分もあるし、(う~ん、これはホントの長州人感覚ではないかもなぁ)という部分もある。 まず、見出しはこうだ。 「山口県 長州あっての日本というプライド 自己顕示が激しくて議論好き」 以下、私の主観。 うんうん、確かにそうだ。近代日本の形成に資するところ大であったのは、長州である。長州藩人がいなければ、近・現代日本の姿はなかっただろう。(ここで面白いのは、長州人の癖として、薩長土肥のうち薩土肥のことが念頭からスッポリ抜け落ちてしまっていることである。長州人、とりわけ私のような周防人はどこか能天気なところがあり、その能天気さと、行け行けドンドンな性格でもって幕末を乗り切ったともいえる) 自己顕示…これも当たらずとも遠からずだ。現に、私なんて、半隠遁生活を送っているくせして、こんなところでブログなんてやっている。何なんだろう、世間から隔絶された隠者のような暮らしを望んでいるくせに、少しくらいはその世間様に自分の文章を読んでもらいたいという、この矛盾した気持ち。この矛盾は、長州人ならではモノだったのか。 議論好きなのも、少しは頷ける。この、私の色気のない文体をご覧頂ければお分かりのように、議論好きな匂いがプンプンするではないか。いつもいつも堅苦しいことばかり考えているわけではないのだが、「硬軟併せ持つ」というか、「硬」と「軟」とを、時と場合に応じて、かなり明確に使い分けているということは云えるかもしれない。 逆に、文中の「語調がいつも殺気立っている」という指摘は、実際のところどうかなぁと感じるのだ。 著者が、山口県のどの地方の言葉を参考にしたのかは分からないが、山口の言葉は、全体としては、柔らかい語調なのではないかと思う。 「のんたの精神」という言葉が一時期標榜された記憶があるが、おじいちゃん・おばあちゃん世代か、それより上の世代の長州人は、よく言葉尻に「のんた」という語をつけたものである。この「のんた」は「ねぇ、あなた」のつづまった形であると云われている。 「今日はいい天気ですのんた」「そうですのんた」という風に使われる。常に、相手の意向や反応を気遣いながら会話を進めていくのである。「のんた」は、残念ながら若い世代で使う人は殆ど見受けられなくなったものの、他者との関係を良好に維持しつつ、柔軟に物事を進めていこうとする長州人の気質は、依然、受け継がれているのではないかと考える。 本書は、自分の出身県が一体どのような歴史を経験してきたのか、あるいは、出身県のどのような地形・風土が、その県民性を育ててきたのかを振り返るのに、丁度よい読み物となっている。無論、著者自身の主観や、使用する資料の偏りなども入っている可能性はあるので、そのあたりを考慮して読む必要はあるけれども、自分の性格と照らし合わせながら、楽しむことが出来る本である。 わたしはこれを、仕事やプライベートで人と接するときに役立てよう!なんていう考えで購入したにもかかわらず、結局、隠者じみた生活を始めてしまい、他人に会うことすら稀になった。このまま、こんな生活が続けば、しまいには羽化登仙して、都道府県なんてまるで関係ない、一個の小さな壺の中で暮らし始めることになりかねない。「宝の持ち腐れ」ということわざを、初めて実感した本でもある。
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図書館にて。 島根県はけっこうズタボロでした。当たってたり当たってなかったり。 個人差と言ってしまえばそこまで
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