自閉症の僕が跳びはねる理由 の商品レビュー
発達障害の本を探していて見つけたのですが、純粋な好奇心で読んでみました。 自閉症で、話はできないけれど、パソコンを使って物語を書いたり、文章をかいたりできる、というのです。 一時間もあれば読み終わる本ですが、書いてあったことは、驚きの連続でした。 まるでひとつの体に、制御の効か...
発達障害の本を探していて見つけたのですが、純粋な好奇心で読んでみました。 自閉症で、話はできないけれど、パソコンを使って物語を書いたり、文章をかいたりできる、というのです。 一時間もあれば読み終わる本ですが、書いてあったことは、驚きの連続でした。 まるでひとつの体に、制御の効かない野生の魂と、それを冷静に見ることができる自我が同居しているような、そんな印象を受けました。 人前で叫んでしまうことが恥ずかしい、と書いているのには、本当に驚きました。私は今まで自閉症の人について、外から見える人物だけが本人だと思っていたのです。 短編小説や短いお話が間に盛り込まれています。 特に最後の短編小説は、死と家族についての難しいテーマですが、物語としてきちんと成立していて、想像力豊かな物語でした。 中学生でこんなに色々な物語が書けることにも驚きました。
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ゆっこちゃん推薦。 やらせかと思うほど、そっちの世界の感じ方を解りやすく表現してくれてて興味深い。 そっちの世界としか言いようのない所に彼は暮らしてるんだぁ…と。 私は人がしゃべった言葉が記憶に変質的に残るので (例えば天気予報とか、一言一句リピート出来る)脳の癖みたいなものっ...
ゆっこちゃん推薦。 やらせかと思うほど、そっちの世界の感じ方を解りやすく表現してくれてて興味深い。 そっちの世界としか言いようのない所に彼は暮らしてるんだぁ…と。 私は人がしゃべった言葉が記憶に変質的に残るので (例えば天気予報とか、一言一句リピート出来る)脳の癖みたいなものって人それぞれあるのかな…と、 きっとその癖の強すぎるのが自閉症かな…って勝手に思ってたんだけど、 なんか、もっとずっと大変そうだ。
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自閉症でことばを話すことができない中学生の著者がパソコンで自らの内面を綴る。オリジナルの物語が胸に迫る。
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自閉症の人がこんなことを感じているとは。かなり衝撃的だった。 手足も言葉も態度も、すべて自分のものとは思えない感覚。点で存在する記憶。他人のような身体のなかの奥深くに、人とかかわりたい、役にたちたいという気持ちは存在している。 自閉症ってなるほどよく表した言葉なのかもしれない。生...
自閉症の人がこんなことを感じているとは。かなり衝撃的だった。 手足も言葉も態度も、すべて自分のものとは思えない感覚。点で存在する記憶。他人のような身体のなかの奥深くに、人とかかわりたい、役にたちたいという気持ちは存在している。 自閉症ってなるほどよく表した言葉なのかもしれない。生まれながらのロックドインシンドローム。閉じ込められた人の気持ちはどれほどのものだろうか。そこにつながる道を見つけた人は本当にすごい。 Kindle再読 この本が再読だったことを、このレビュー見るまで気づかなかった。全然記憶にない‥ こんな、質問形式だったかな?? 自閉症は原始の感覚を残して生まれたという彼の説は、なるほどそうなのかもしれないと思った。
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自分の思いを表現する方法を見つけて語っている筆者。そうだったのか!こんな感覚なのか、こんな気持ちなのか・・・とうなづきながら読んだ。
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邪推してしまう。 追記: 実際に東田さんの講演を聞いたが、言動がほとんど衝動で行われているにも関わらず、確かに彼の言葉が語られていた。
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p22「見かけが幼いから赤ちゃん扱いされるたびにウンザリする」 p138「目に見える行動が幼いので、心の中も同じだろうと思われる」 その通りでそうだろうと疑わなかったです。その事にビックリしました。
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これは12歳の自閉症の男の子が書いた本です。 2005年に初版が出ているから、今はもう成人に近い方ですね。 なおきさんが、どんなことを思っているのか、なんで急に動き回ってしまうのか、 どんなことに困ったり、悩んだりしているのか・・・ どのように周りにしてもらいたいのか、どんな...
これは12歳の自閉症の男の子が書いた本です。 2005年に初版が出ているから、今はもう成人に近い方ですね。 なおきさんが、どんなことを思っているのか、なんで急に動き回ってしまうのか、 どんなことに困ったり、悩んだりしているのか・・・ どのように周りにしてもらいたいのか、どんなことに希望を感じているのか、 12歳までのこれまでのこと それと、自分の書いた詩の作品が載っている本です。 後半には実のお母さんが書いたパートもあります。 私は大学で自閉症の勉強をしたり、実習やアルバイトで自閉症の子と関わったことがありました。 施設で仕事をしている訳ではないので、偉そうに言えることではないけれど・・・ この本を読むまでわからなかった言動や、気持ちの部分で、 「そうだったんだ」「だからあの時こんなに泣いていたんだ」 と、自閉症の子と関わった時感じたことを少しでも理解ができたように思います。 すこし理解ができたと同時に、彼らの可能性をとても感じました。 きっとできないだろうな・・・と思ってしまっていた自分がはずかしい。
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会話のできない自閉症の中学生の男の子が、パソコンで自分の障害について書いた本です。 自閉症の世界がよくわかります。 又、彼の書いた短編小説もとっても素敵です。
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自閉症当事者が質問に答えるという形式で、自閉症の内部真相を告白するという形を取っている本。 これがすべてでないにしろ、自閉症の行動の特徴に対する理由を我々に示してくれているのは大きい。 すぐ読み切れるのもいい。
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