ルーシー事件 の商品レビュー
外国で起きた事件かと思ったが、日本での事件だった。この本でその詳細、裁判のやり取りが分かるが、真相は何だかハッキリしない。他の方のレビューにもあるが、本書の構成が少しわかり難いのも残念。ただ、そうした不備はさておき、事件そのものが猟奇的だし、そこに関与する「趣味人」という人たちの...
外国で起きた事件かと思ったが、日本での事件だった。この本でその詳細、裁判のやり取りが分かるが、真相は何だかハッキリしない。他の方のレビューにもあるが、本書の構成が少しわかり難いのも残念。ただ、そうした不備はさておき、事件そのものが猟奇的だし、そこに関与する「趣味人」という人たちの趣味がアブノーマルすぎる。 人間の変態性、特にオスの性的願望については、人類がどんな状況下においても種を存続させるための、ある種の「性的逞しさ」や「オス目線での寛容性」による保険のようなものだと勝手に理解しているが、この事件周辺の‟趣味”は逸脱している。 性的倒錯のみならず、SMプレイは何かしらの精神的な代理行為という気がする。それが暴走し、死に至らしめる事、死自体を追求し始める過程は、読んでいて気持ちの良いものではない。しかし、そうした世界があるという事は勉強になった。 スナッフビデオというらしいが、全体的にグロい事件、グロい話なので、閲覧注意本である。
Posted by
読みにくいです。たとえばp.152-153にはこんな文章があります。 ---------- 左側が畳の部屋で、家具が無く、布のようなものが引かれていた。布の上には袋が置かれていた。部屋に電気がついて、明るく見えた。部屋には家具などはなく、左側の畳の床に布のようなものを敷いていた...
読みにくいです。たとえばp.152-153にはこんな文章があります。 ---------- 左側が畳の部屋で、家具が無く、布のようなものが引かれていた。布の上には袋が置かれていた。部屋に電気がついて、明るく見えた。部屋には家具などはなく、左側の畳の床に布のようなものを敷いていた。その上に袋のようなものがひとつ置かれていた。それが何かはわからなかった。 ---------- 同じ事象を説明するのに、似たような説明を二度重ねています。また「布を引く」という間違った日本語を使うかと思えば、その次の文章では「布のようなものを敷く」と校正したであろうと思われる文章が続きます。全編を通してこんな感じなので、「読みにくい」どころの話ではありません。まともに読むと、混乱してきます。プロが書いた文章とはとうてい思えません。「抗ヒスタミン剤」を「高ヒスタミン剤」としている箇所もあります(しかもそれは実際の判決文では抗ヒスタミン剤ではなく向精神薬なので著者の事実誤認)。 また事件とは直接関係のない、スナッフビデオやSM愛好家の話が多すぎます。 ルーシー・ブラックマン事件の概要を掴むには『刑事たちの挽歌』、英国や日本での世間の評判や、容疑者側が拘置所の中から仕掛けてきた工作(の一部)について知りたければ『黒い迷宮』をオススメします。
Posted by
[要旨] 深い闇の世界が白日のもとに曝された!ルーシー・ブラックマン殺害事件傍聴記。 [目次] 第1章 暗闇(一本の電話;闇に蠢く人々 ほか)/第2章 疑惑(疑われた人たち;裁判の長期化 ほか)/第3章 対決(カリタ事件;地下鉄サリン事件の捜査官 ほか)/第4章 真相(「真犯人」...
[要旨] 深い闇の世界が白日のもとに曝された!ルーシー・ブラックマン殺害事件傍聴記。 [目次] 第1章 暗闇(一本の電話;闇に蠢く人々 ほか)/第2章 疑惑(疑われた人たち;裁判の長期化 ほか)/第3章 対決(カリタ事件;地下鉄サリン事件の捜査官 ほか)/第4章 真相(「真犯人」勝田悟の登場;趣味人・玉晴のこと ほか)/第5章 法廷(遺族の陳述;論告求刑 ほか)
Posted by
- 1