よろしく の商品レビュー
適当に手にとって読んだ本。 主人公の父親であるノブちゃんの死を描いた、私小説のような内容の本。ところどころにサイドストーリーがあったり、複雑な人間関係が描写されたりと父親の話だけではないのだけど、どこか物足りない。タイトルの、よろしく、は良い印象を覚えた。
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老親との暮らしから父親の死までを息子としての視線から描いている。 こういう本によくあるように奥さんは居るべき最小の場面にしか登場しない。そこに作り物なんだなという思いを強くする。 著者と老親は互いに俳句を作っていて、所々に挿入された句は何頁もの物語を語っている。 俳句って凄いなと...
老親との暮らしから父親の死までを息子としての視線から描いている。 こういう本によくあるように奥さんは居るべき最小の場面にしか登場しない。そこに作り物なんだなという思いを強くする。 著者と老親は互いに俳句を作っていて、所々に挿入された句は何頁もの物語を語っている。 俳句って凄いなと思う。但し、前後の事情がわかっているからなんだろうけど。 かくしゃくとした姿から死へのゆるやかな傾斜には胸を突かれる。 覚えておこうと思う。 でも、よくお世話しましたね、いい息子だったのねというのが正直な読後感。
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