Q&A DVハンドブック の商品レビュー
DV被害者を支援する立場の人向けのガイドブック。DV被害者は藁をも掴む思いで相談に訪れても、支援者の心ない一言や対応で深く傷付き、ズタズタにされ、解決への道が遠退くことも多い。仕事などで対人援助する立場にあるたくさんの人に是非読んでもらい、DV被害者の心の傷がどれだけ深くもろいも...
DV被害者を支援する立場の人向けのガイドブック。DV被害者は藁をも掴む思いで相談に訪れても、支援者の心ない一言や対応で深く傷付き、ズタズタにされ、解決への道が遠退くことも多い。仕事などで対人援助する立場にあるたくさんの人に是非読んでもらい、DV被害者の心の傷がどれだけ深くもろいものであるのか、理解を深めてもらいたい。
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DVの関係者、特に未経験の援助者に向けた分かりやすいQ&A。 資料を除くと128ページなので、大まかに理解するためだったら読みやすくていいかも。
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4年ほど前にDVの被害を受けた経験があり、現在付き合ってる男性から受ける「言葉の暴力」について考えていたので、抜粋して読んでみました。 4年前も今もそうなんですが、「自分の人権を守るのは大事だけど、だからってその人を変えることで私が相手の人権を奪うことになるんじゃないか。」と考...
4年ほど前にDVの被害を受けた経験があり、現在付き合ってる男性から受ける「言葉の暴力」について考えていたので、抜粋して読んでみました。 4年前も今もそうなんですが、「自分の人権を守るのは大事だけど、だからってその人を変えることで私が相手の人権を奪うことになるんじゃないか。」と考えてしまって、中々言い出すことができません。 人が怒れば怖いのは怖いですが、その恐怖心にもいくつか分類されるものがあると思います。 現に、DVを受けたあとに付き合った男性であっても、恐怖心を抱かない人もいました。「大切にされている」と思えれば、怒られても「逆らったら何言われるかわからない」という恐怖はありません。 ですが、今の彼に対して「何言われるかわからない」という「恐怖心」を持った瞬間、4年前に抱いた恐怖心を思い出して、向き合わなきゃ自分がまた自分でいられなくなると思いました。 また、PTSDの症状について本書で知りました。 ①侵入症状 月日が経過しても当時の恐怖がよみがえり、耐えられなくなりなかなか寝付けず、睡眠障害 ②回避麻痺症状 その出来事に関する刺激や物事を極度に避け、現実感がなくぼーっとして感情が麻痺し、生き生きした感情をもった活動ができなくなる ③覚醒亢進症状 体験以降に生じた不安、睡眠障害、集中困難、苛立ちの状態 DVを受けていた当初、以後、思いっきり当てはまった内容でした。 不眠症になったとき、夕方の30分や1時間ぐらい寝れそうな時があっても、加害者から「俺といるのがつまらないのか」と言われ症状はさらに悪化しました。 最初は「どうにか逃げ出したい」と思っていましたが、家族とも友人とも接することを制限され「もうどうすることもできない」と諦め始め、感情が麻痺し、ほとんど彼がしていることをぼーっと眺めているだけになりました。 晴れて別れることができても、9ヶ月もの間忘れていた感情を取り戻すことは容易ではなく、睡眠障害は続き、学校へ行けるようになっても上の空でした。 まだ睡眠障害や、感情麻痺が起こっていないのですが、「まだ大丈夫」とつい2か月前に思っていて、もうここまで思いつめてしまっているので、油断しているといつの間にか同じ目に合うと常々思っています。 打開策は未だに浮かびませんが、他の本も読んで人権を失わないようにしたいと思います。
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