江藤文夫の仕事(4) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
映像論の専門家の評論集です。特にメディアの視点について考えさせられるところが大です。ベトナム戦争と湾岸戦争のメディアの視点の違い、それは同時点制だとすれば、それが臨場感を持たせながら逆に戦争の悲惨さを忘れさせ、正義の戦争としての色彩を強めた!そしてそれが軍事評論家の解説登場ということによりゲームのしての面白さを感じさせる結果に!私自身がそのような見方を湾岸戦争と最近の対アフガン・イラク戦争に感じてしまったことに確かに後ろめたさを感じてしまうのです。そのほかではチャップリンの独裁者、街の灯などの作品解説、小津安二郎のもろもろの作品解説、木下順二「夕鶴」などが詳しいです。この中でノーマ・フィールドのシカゴ大学での新入社員への講演「教育の目的」が紹介されていたことは望外の喜びでした。
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