小説 男たちの大和 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
2005年に公開された映画「男たちの大和」ノヴェライズ作品。 公開された当時から見たいと思いながら、今日まで見ることなく過ごしてきました。 8月という時節柄、永く積読となっていた小説版を手にし一気に読み終えました。 我々世代だと百田尚樹氏の「永遠の0」が有名ですが、私には本作も同様に無言のまま読み終え(読書なので当たり前ですが)、同じように心の奥深く(魂)に響くものがありました。 決して美談ではありません。 今でいう中高生にあたる少年たちの史実として本作も私の心に刻まれる一冊となりました。 説明 内容(「BOOK」データベースより) 「戦艦大和」には、3000人を超える乗組員が搭乗していた。多くが10代、20代の若者であった。愛する人を家族を祖国を守るために、彼らは、海に散った…。今、日本人が語り伝えなければならない、愛と涙の物語。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 辺見/じゅん 富山県に生まれる。早稲田大学文学部卒業。編集者を経て現在、作家・歌人として活躍中。『男たちの大和』で第3回新田次郎文学賞、歌集『闇の祝祭』で第12回現代短歌女流賞、『収容所から来た遺書』で第11回講談社ノンフィクション賞・第21回大宅壮一ノンフィクション賞、『夢、未だ盡きず』で第9回ミズノスポーツライター賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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飛行機性能の向上を無視し、大艦巨砲主義に溺れ、大和建造に踏み切った帝国海軍。飛行機の可能性にいち早く着目し、当時の海軍上層部に、大和建造に意を唱えたにも拘らず、皮肉にも大和で指揮を執ることになった山本五十六。当時のアメリカの日本に対する評価「日本は戦術は優れていたが、戦略が劣って...
飛行機性能の向上を無視し、大艦巨砲主義に溺れ、大和建造に踏み切った帝国海軍。飛行機の可能性にいち早く着目し、当時の海軍上層部に、大和建造に意を唱えたにも拘らず、皮肉にも大和で指揮を執ることになった山本五十六。当時のアメリカの日本に対する評価「日本は戦術は優れていたが、戦略が劣っていたと」と言われる所以が、この作品に滲み出ていたと思いました。
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