墓の話 の商品レビュー
「一枚のキッブは、いわば自分の人間にかかわる一つの権利なのだろう。そのことを体ごとわかているからこそ、行列しているヨーロッパの人々は悠然と待っているのだろう。」 この著者のこと、全然知らなかったが、仏文学者で澁澤龍彦とも交流の深かった人らしい。主にフランスでの旅と墓をテーマにし...
「一枚のキッブは、いわば自分の人間にかかわる一つの権利なのだろう。そのことを体ごとわかているからこそ、行列しているヨーロッパの人々は悠然と待っているのだろう。」 この著者のこと、全然知らなかったが、仏文学者で澁澤龍彦とも交流の深かった人らしい。主にフランスでの旅と墓をテーマにした、独特な文体と、幻想的、宗教的、思索的で静謐な雰囲気をもった印象的な短編小説集。
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