奇術師の密室 の商品レビュー
全身麻痺になった元大…
全身麻痺になった元大奇術師が車椅子から目撃する、息子とその妻達の騙しあいと殺人劇。ぐいぐい読める文章なのであっという間に読めてしまう。内容はミステリとしてどうこう言うより、タイトルに相応しくファンタジーと捉える方が面白さが増すと思う。
文庫OFF
語り手はかつての名奇術師エミールデラコート。脱出マジックに失敗し今や植物人間状態。彼の屋敷に住むのは2代目の息子、野心的なその妻と妻の弟。マネージャーがある日訪ねてきた時、事件が始まる。どんでん返しに次ぐどんでん返しを目的に書かれたようなすごい話。騙し騙され、死人続出、そこを楽し...
語り手はかつての名奇術師エミールデラコート。脱出マジックに失敗し今や植物人間状態。彼の屋敷に住むのは2代目の息子、野心的なその妻と妻の弟。マネージャーがある日訪ねてきた時、事件が始まる。どんでん返しに次ぐどんでん返しを目的に書かれたようなすごい話。騙し騙され、死人続出、そこを楽しめるかどうかでこの本の価値は変わる。あまり評判は良くなかったようで、わかる気はする。でも一部マニアには評価が高い。
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前半は、語り手の解説と合いの手(つっこみ?)で クスッとさせられたが、 最終的な、最後のどんでん返しをみるに、 ミステリーというより、最大のオチを最後の最後に 用意したコメディー(悲喜劇)かな。 ミステリー要素としては、 前半は、奇術を道具にした殺人?のどんでん返し、 終盤は真犯...
前半は、語り手の解説と合いの手(つっこみ?)で クスッとさせられたが、 最終的な、最後のどんでん返しをみるに、 ミステリーというより、最大のオチを最後の最後に 用意したコメディー(悲喜劇)かな。 ミステリー要素としては、 前半は、奇術を道具にした殺人?のどんでん返し、 終盤は真犯人というか、シナリオ最終稿への どんでん返し。 人をだますのが仕事とはいえ、前半はマジシャンの 口上や演出にイラッとくる。 終盤は登場人物の職業からマジックのネタではなく、 物語のネタが登場人物の騙しあいにあったこと、 語り手を含め、否、語り手の手を借りて、 読者も騙されていたことに気づかされる。
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は?何これ。なぜこんな作品がこのミス上位に。しかも文芸春秋でも、INPOKETでも上位らしい。 わけのわからないつっこみと、尊大な語り口のモノローグにも、途中からこれもどうせウソでしょと思ってしまうような似たり寄ったりの展開ばかりで飽き飽きした。たぶん90分くらいの映像にするとそこそこ見れるのかなとは思った。 ■このミス2007海外7位
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客席から舞台のお芝居を、見せられているような文章。シーソーのように細かいドンデン返しが続くが、期待したような大ドンデン返しも無く、尻すぼみの感。細かいストリーや、著者説明は他の人の感想を見て下さい。有名な人らしいです!
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どんでん返しに次ぐどんでん返し。誰が被害者で誰が犯人なのか、それすらがころころと変わっていく。はらはらどきどきしっぱなしで、息もつかせぬ展開とはまさにこのこと! しかし。半植物状態の人物の主観視点で語られるこの物語、なんともコミカル! ウィットに富んでいるというかなんというか、く...
どんでん返しに次ぐどんでん返し。誰が被害者で誰が犯人なのか、それすらがころころと変わっていく。はらはらどきどきしっぱなしで、息もつかせぬ展開とはまさにこのこと! しかし。半植物状態の人物の主観視点で語られるこの物語、なんともコミカル! ウィットに富んでいるというかなんというか、くすりと笑ってしまう箇所が少なくない。この読み味もまた魅力の一つだろうなあ。 あと、場面と登場人物が非常に限られていて読みやすい、というのも高ポイントかも(笑)。
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どんでんがえし、どんでんがえし、どんでんがえし!!! なかなか面白かった!!! マジックすきだもん、どんでん返しもすきだもん
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語り手は、自らを「ミスター・キャベツ」と呼ぶ、現在車椅子生活を強いられている往年の元・名奇術師。彼と屋敷内に住む息子夫婦、妻の弟、マネージャーがマジック小道具だらけの書斎で騙し合い(殺し合い?)を始める。身動きできない主人公の視点だからなのか、説明が若干くどいしモノローグ風のカッ...
語り手は、自らを「ミスター・キャベツ」と呼ぶ、現在車椅子生活を強いられている往年の元・名奇術師。彼と屋敷内に住む息子夫婦、妻の弟、マネージャーがマジック小道具だらけの書斎で騙し合い(殺し合い?)を始める。身動きできない主人公の視点だからなのか、説明が若干くどいしモノローグ風のカッコ書きも多い。そしてなんとも癖のある語り口。一番の読みどころはやはりマジックのトリックを使った騙し合い。騙したつもりが騙されて、そのまた裏をかいて…これでもか!と執拗なほどに、後から後から用意されるどんでん返しがサービス満載。騙され好きな人(自分)には御馳走かもしれない。著者が「ミステリーゾーン」「トワイライトゾーン」(懐かしい!!)のシナリオライターだったとは知らなかった。
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また帯に騙された──「キング、クーンツ絶賛! どんでん返しの連続技」 導入部分まではよかった。舞台装置についての簡素な説明があり、その筆致もテンポがあって小気味いい。期待させる出だしだったが、ストーリーが展開するにつれて恐ろしくつまらなくなっていった。確かに“連続技”だが、くど...
また帯に騙された──「キング、クーンツ絶賛! どんでん返しの連続技」 導入部分まではよかった。舞台装置についての簡素な説明があり、その筆致もテンポがあって小気味いい。期待させる出だしだったが、ストーリーが展開するにつれて恐ろしくつまらなくなっていった。確かに“連続技”だが、くどいにもほどがある。しかも“どんでん返し”の意味合いが違う。筆致は非常に好みなのだが、この話は文章化向きではない。舞台や映画の方がよっぽどしっくりくる。
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