空想科学読本 新装版(4) の商品レビュー

柳田理科雄【著】

2016/10/26

著者の研究対象に関する知識は、実は結構まちまちな気がします。ウルトラマンに関しては資料を結構豊富に揃えているみたいだけど、この巻に出てくるガンダムに関してはいまいちみたい…。
ガンダムのスラスターは背中と胸だけではないですよ。姿勢制御用のアポジモーターが山ほどついてる。だいたい、足の裏にもでっかいのついてるじゃん。
これだけでもロクにガンダム見ずにものを語ってるのがわかるのですが、実は私も似たようなものなので偉そうなことは言えません。
ただ、実際宇宙でガンダムがバルカン撃ってる時に、足のスラスターが逆噴射してるかどうかは…わからないですね。

2012/10/13

うん。

これだから科学は夢がないとか言われるのかもね。

少年たちの夢と希望を打ち砕くシリーズ第4巻！

2011/08/27

漫画やアニメや小説の中に出てくる「空想科学」と、実際の科学からアプローチをして笑い飛ばす本のシリーズも、4巻まで出ていたようです。

このシリーズの1巻が出たときは、これは面白い本が出たなぁ、とワリと夢中になって読んだものですが、どうやら巻を重ねるごとに、科学的なアプローチよりも面白可笑しく話にオチを付ける方が優先されていったか、正直この本が「科学的なアプローチ」とは思えませんでした。

その辺は既に山本弘氏が本書へのカウンター本で詳細に記述していますが、とにかく、途中の分析過程をあからさまにねじ曲げていますし、そもそも無理な数値を前提として使ったり、また科学的とは思えない論理の飛躍をして、とにかく「オチ」に繋げようとしているように見えるんですよね。

ワシは、この本が自らの姿勢を「科学的」としなければ、ネタ本としてならば楽しめます。でも、あくまで「科学的」と言い張るなら、それは素人のワシから見ても酷い虚飾ですし、これを読んで誤解する人が出てくるなら、それは害ですらあると思います。

（2007年読了）