ラランデの星 の商品レビュー
(借.新宿区立図書館) 堀田正敦をどう描いているのかというここと『四千万歩の男』(井上ひさし著)にも出てくる高橋至時のことが描かれているというので読んで見た。堀田正敦についてはまあそれなり、至時息の作助(後の景保)が一応主人公だがいまいちグズグズで感情移入できなかった。至時の死を...
(借.新宿区立図書館) 堀田正敦をどう描いているのかというここと『四千万歩の男』(井上ひさし著)にも出てくる高橋至時のことが描かれているというので読んで見た。堀田正敦についてはまあそれなり、至時息の作助(後の景保)が一応主人公だがいまいちグズグズで感情移入できなかった。至時の死を賭してのラランデ暦書翻訳の苦労は描かれているが、作助との関係が理解しにくい。作助と琴との関係についてもなぜみんな反対なのかうまく書けていないようである。全体的に人間関係に作為が目立っているようだ。『四千万歩の男』の続きという意味では参考になったが名前は同じでも人物の設定が違うのでそのへんは注意が必要か。
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後にシーボルト事件を起こすことになる高橋景保の青春と、彼の目を通して見た父・高橋至時の姿を描く。景保のヘタレっぷりが実にいい。伊能忠敬が素敵に嫌な爺さんで更にいい。
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